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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2003

東京よみうりに陳清波、杉原輝雄、河野高明の3人が登場

今年記念の40回大会に花を添えた歴代チャンピオンたち
東京よみうりに陳清波、杉原輝雄、河野高明の3人が登場

1963年11月に産声をあげた今大会の、長い歴史を物語る3人のプレーヤーが、この日水曜日のプロアマ 戦に登場した。

大会が、まだ5〜6選手で行われていた時代の第2回大会チャンピオン陳清波プロ(=写真上)と、第3回 、第7回、第10回大会チャンピオンの杉原輝雄(=同中)、そして、第4回、5回大会チャンピオンの河野高明プ ロ(=同下)が、今年40回目を迎えた記念大会に、華を添えた。

流れるように美しいワンピーススウィングはレッスン書にもなった。当時“モダンゴルフ”ともてはや された陳プロは、現役時代の柔らかな笑みそのままで、久しぶりのツアー会場を元気に闊歩しながら「 この大会も“40歳になっちゃったの〜!? そういう僕も72歳。年取るはずだよね!」。

主催者から、今回のプロアマ戦出場の話を受けたときは、「僕も忘れられてなかったんだなあって、と っても嬉しかった」という。70歳を越えられても、美しいスウィングは“現役”で、一緒にまわったア マチュアの方々をうならせていた。

杉原は、今週こそ出場権がないものの、永久シードを持つ現役のプレーヤーだ。

この日のプロアマ戦だけのエントリーには、「僕もそのうち、選手としてまた本戦に出たいもんやなあ ・・・」と少々、不満げ。「・・・でも、そのためには、もっとトレーニングを頑張って、今より30ヤードは飛距離を伸ばさなあかん・・・」。それでも、この日は東京よみうり名物の距離の長い難しい18番パー3で、みごとワンオンにも成功。ギャラリーの喝采にも「まあ、フォローやったしね」と、サラリと言ってのける余裕もみせた。

河野プロは、162センチ、60キロの体ながら大きくアークを描くダイナミックゴルフで昭和40年代のゴ ルフ界をリード。メジャーのマスターズにも出場し、69年には13位、70年に12位、72 年には19位と健闘 し、現地のファンに“リトル・コーノ”の愛称を印象づけた。あのときのおもかげそのままに、この日の東京よみうりでもきびきびしたプレーぶりが光った。「久しぶりのツアー舞台。グリーンが昔よりもず〜っと早くなっていて、とっても楽しかったよ!」と生き生きとした笑顔を浮かべていた。