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作戦会議からぐだぐだ…? 男子ゴルフのタイトル奪還はありかなしか(日立3ツアーズ選手権)

篠崎プロ(左)、稲見プロ(右) お待たせしてすみませんでした…

今年も、男子ゴルフは始まる前から雲行きが怪しい。10日の金曜日に行われた競技説明会&組み合わせ会議でも、最後までペアリングが決まらなかったのが、男子ゴルフだったそうだ。

 

賞金王のチャン・キムは屈指の飛ばし屋だし、稲森佑貴は6年連続曲げない男など、役者揃いの2ペアを決めるのに、幾通りも戦略を練りすぎて、何が何だか分からなくなり、とりあえず1つのボールを交互に打つ後半9ホールの「オルタネート」は使用球を揃えることで落ち着いた。

 

「じゃあベストボールはどうするの?」と、またまた紛糾。らちがあかずに結局あみだくじで決めたらしい。

 

決定まで20分あまりを要した。

おかげで会議後に、恒例の3ツアー賞金1位者のフォトセッションではシニア王の篠崎プロと、よりによって女王の稲見さんをずいぶんお待たせしてしまったらしい。

冒頭がその問題の写真(お2人、すみませんでした!)。

 

ほかにも、男子ゴルフがぐずぐずぶりを醸しているのがキャプテン問題だ。大会では数年前からキャプテン制度が廃止されたが、それでも開会セレモニーや閉会式での代表挨拶などはある。

 

やっぱり柱は決めておく必要があるが、そこでも迷走。

「それは最年長者の宿命でしょう」(木下、香妻)と、31歳の大槻に2票。

 

初出場者がほとんどの中で、「ぜひ経験者に」(星野)ということなら、2大会連続2回目のキムと稲森のいずれかだが、キムはまだ日本語が上手くないという理由で、稲森に1票。

 

「あれっ…? そういうのは稲森さんに決まってるって聞いてたんですけど…」(金谷)と、既定票が1票。

 

そもそも、いつの間にか、なし崩しで稲森が開・閉会式の挨拶をすることが決まっていたようで、「何かいいオチ考えときます」と、そこは本人も観念しているが結局、キャプテン問題は最後まで平行線。

 

でも、最後に最年少がいいこと言った。

「大槻さんはしっかりされているし、稲森さんはみんなにいじられキャラで、2人ともハマっているのかな」と、金谷。

「大槻さんの落ち着きで全体をまとめていただき、稲森さんに場を和ませていただく…というのではどうでしょう?」と、23歳が大人の対応。

 

男子ゴルフは、ペアで登場するスターティングセレモニー時の出し物もまだ、どの組も決まっておらず、当日朝のすったもんだが予想されるが「僕も案を出して、先輩たちと一生懸命考えます」と、ここでも金谷が活躍しそう。

 

「アマチュア時代からチーム戦とかイベントが多かったので。そういう結束力はあるはずなので」と、ニッコリ。

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