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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2021

初シードの植竹勇太「ミスに一喜一憂しない」次週切符へ意欲


 

今週は、賞金レースとシード権争いだけではない。

プロ5年目の植竹勇太が、次週の初切符を賭けて、最後のワンチャンスに挑む。

 

3日間で、もっとも強い風が吹いたこの日は「キャディさんと、とにかく、ボギーを打たないマネジメントを心がけた」と、5バーディ1ボギーの「67」で上昇。

 

首位と4打差の4位タイに浮上した。

 

4度のトップ10で初シードを決めた今季、現在の賞金ランキングは41位。

今季の勝者やランキング上位者で30人の出場枠を埋める次週のシーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」にもぐりこむには、少なくとも今大会で、5位以上の成績が必要だが「絶対に行きたい」。

強い決意がにじむ。

 

5打差の単独首位で最終日を迎えた10月の「ISPS HANDA ガツーンと飛ばせ ツアートーナメント」では大逆転負け。

2位に敗れた最終ホールで、同組の谷原秀人に肩を抱かれて、「もっと周りが見えていたら勝てていた」と、言われた。

 

東北福祉大の先輩だが、14歳も年上。

「なかなか、自分から話しかけたりできない」と、遠慮があったが、「谷原さんのほうから声をかけていただいて。本当にすごい先輩」と、心にしみた。

 

「集中しすぎてしまう点は自分でも気を付けていましたけど、谷原さんのおかげで全然、できていないと気づかされました」と以後は「ミスに一喜一憂しない」など、いっそう冷静さを保つようなったという。

 

「明日も最後まで落ち着いて、プレーしたい」。

悲願達成で、大先輩にも報いる。

 

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