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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2021

コース視察の社員プロ。杉山知靖が2位と3差の初Vチャンス

©JGTOimages
プロ6年目の杉山知靖(すぎやま・ともやす)が、初優勝のチャンスを迎えた。初出場の袖ケ浦で、9バーディボギーなし。
「62」の大会最少タイ記録で、2位と3差の単独首位に躍り出た。

師匠の内田豊プロに「スイング始動のタイミングが早すぎる」と電話で言われたのは初日のプレー後。
おかげでこの日は朝からショットがビタビタついた。

2番で「ほぼOK」バーディを奪うと、4番、6番に続いて10番では左横からチップイン。

12番では2.5メートルのチャンスも決まり、13番で再びピンそばの連続バーディを奪うと上がりの3ホールは17番でこの日2度目のチップインを挟んで圧巻の3連続バーディ締め。

「会心のプレーができた」。

宿にもコースメモを持ち込み、ナイトキャップに攻略を練るほどゴルフ熱心だがこの日、同伴の片山晋呉に「スギちゃんはゴルフに向き合いすぎる」と、言われたのは先々週だ。

「夜は考えるのをピタッとやめたらいい結果に。晋呉さんのアドバイスが功をなしました」。
「……だろ〜〜〜?!」と、片山も嬉しそうだった。

大会初出場だが「林間コースの雰囲気が、いま所属しているゴルフ場と似ていて、同じ感じで落ち着いてプレーができた」と話す。

所属先のゴルフ場運営「レイクウッドコーポレーション」では、「社員プロ」の肩書で活動。
試合がない日はメンバーさんとのラウンドやコース改修の監修。「あと練習場のボールのさじ加減を見たり、バンカーの砂の量をキーパーさんに相談したりとか」。
また、連戦中は各開催コースを”視察”し、次の出社時に報告。
「いいな〜と思ったところを提案したり、プロならではの仕事をしています」と今週も、V争いしながら袖ケ浦をひそかにリポート。

まず、グリーン。
「イレギュラーな転がりをしない」。
バンカー。
「初日に手慣らしされているのを見た。機械が入って固くなったような跡もない。素晴らしい」。
16番の有名なご神木を含めた立派な松林は特に詳細だ。
「これだけ古いコースですと、根が上がってきて林に入ったら打てないよ、というのがよくありますけどまったくない。全く根っこを感じない」と、絶賛。

「すごく整備されていて、全体的にすごく清潔感がある」と総括した。

クラブハウスのレストランでも厨房を、ついチラチラ。
「何人でホールを回されているのかな、とか…(笑)。見なくていいのについ見ちゃう」と、全力収集中。
「今週もよい報告ができたら」。
7月のAbemaTVツアー「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップチャレンジ」でプロ初V。
今度は、ツアー初Vのリポートも一緒に提出する。

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