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ANAオープンゴルフトーナメント 2021

妻はうどんで僕は吉牛! クルーガーの愛ある日本生活

アツアツでもビンセントに負けない!
19年から日本で戦う南アのクルーガーが、愛こそすべての好発進だ。

ボギーなしの「66」の内容も、17番のパー5で成功させた林越えのイーグル獲りも、初日7アンダーの首位獲りも、「神様のおかげ」と、それですべて説明をつけてしまった。

十字のクロスとハートの刺繍がついたポロシャツの右胸をつまんでつぶやく。
「神こそ愛…。愛こそすべて」。

隣のキャディさんは、結婚して5年になるデニスさん。
今年3月に南アツアーで2人一緒に優勝を飾っており、「今日もすべて彼女のおかげ」と、こちらもまたラブラブの二人三脚。

19年の日韓亜の3ツアー共催「Shinhan Donghae Open」で優勝を飾ってせっかく日本に定着したが、翌年からこのコロナ禍だ。
20ー21シーズンは、4月の中日クラウンズから合流したが出場10戦中予選落ちが5戦と苦戦。
「隔離があるから帰れないけど日本にいても、練習できない」と悩ましい日々だが、夫婦で楽しく乗り切っている。

「ワイフはうどんが好きで、僕は吉牛が好き」と、日本食も問題なし!

8月の「Sansan KBCオーガスタ」で日本初Vを飾ったスコット・ビンセントとは、彼がまだジュニア時代に、彼の故郷のジンバブエでクルーガーが出場したプロの試合でギャラリーをしてくれた時からの親友という。

彼もまた、愛妻をキャディに戦うなど共通点も多く、「互いに凄く頼りにしている」と、ビンセントの勝利の儀式で、自分のことみたいに喜んで飛び跳ねていたクルーガー。

「共に日本でプレーする者として、同じ立場で状況が分かり合えることが、とても助けになっています」。
夏のビンセントの優勝時もアツアツだった。
今度は、すでに初秋の輪厚で、神様と妻と友情に包まれた儀式返しが見られるかもしれない。

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