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関西オープンゴルフ選手権競技 2019

スイッチヒッターの高橋慧から決勝ラウンドで出ました、初の左打ち!

初出場にして、初の決勝ラウンドで、いよいよ"初打ち"が出た。前代未聞のスイッチヒッターが、3日目のスタートからティショットで左打ちを披露。

21歳の高橋慧は、左右両打ちの異色ルーキーだが、予選ラウンドの2日はけっきょく右打ちで通して初の予選通過を果たすと6、8IとPWが左用クラブという最初のセッティングも、「6番アイアンは使わない。その距離が来ない」と3日目は6Iを抜くかわりに、左の1Wを投入するドライバーの"二刀流"に踏み切った。

「今日の練習場では右打ちでも曲がっていた。どっちで打っても大して変わらないのなら」と、緊張する朝の第1打から果敢に左でトライ。

さらに14番の第1打も左用のドライバー、18番では128ヤードの2打目を左のPWで、手前3メートルのチャンスにつけるなど前半のインコースを2アンダーでまとめた。
折り返して10番で、この日3つ目のバーディに勢いづいたのも、つかの間。
「崩れだしたところから、バタバタしてしまった」と、3番でのこの日の初ボギーに続いて、4番ではロストボールのダブルボギーには、がっがりだ。

いよいよ最後の9番では周囲の期待に応えて、残り155ヤードの2打目で左の8Iを持ったが「フライヤーした」。
奥にこぼしてまたボギーに、「途中、5アンダーまで行ったので、残念!」。

今季のQTランクは290番目と、チャレンジトーナメントの「AbemaTVツアー」でさえ、現地で繰り上げ出場を待つしか出番がない状況も、「今週、トップ10入りなら来週のレギュラーに出られる」。
貴重なワンチャンスを狙っていただけに、悔しいこの日の1オーバーだが「たくさんの人に注目されて回るのは力になる。明日も楽しんで回りたい」。
気持ちもしっかりスイッチして、初めての日曜日を満喫する。

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