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熱い思いに支えられ

会場のあちこちに、大会への熱意があふれる。
雨の練習日に、一眼レフカメラを片手にコースの中を走り回っていたのは、ゴルフパートナー社の川﨑康史・執行役員。
「僕なんか暇ですから。動けるものが動かないと」なんて、謙遜されるが、その日は予定されていた前日の公式会見のすり合わせや、開催のガイドラインの見直しなど、お暇なわけがない。
多忙を縫って、同社の公式ユーチューブの素材集めに役員自ら奔走していた。
「男子ゴルフの魅力を少しでも多く、知っていただきたくて」。
今大会はギャラリーの方にはご入場いただけず、そのかわりに2日間ともインターネットによる生中継を配信している。
川﨑さんによると、中継ブースには、ゴルフメーカーのクラフトマンさんをお招きして、プロのクラブ選びのこだわりや、最近のおススメギアを語ってもらうなど、グループ社を含めて全国500余店舗のショップを抱える同社らしい番組構成を、心掛けているという。
今回は、賞金ランキングには加算されない2日間競技のエキシビショントーナメントとして開催に踏み切った。
本来のプロアマ形式戦での実施は見送るしかなかったが、「今やれる最小限でも、やれる形でやってみよう」と、中止が続く男子ゴルフの窮状に一石を投じてくださった。
開催地の茨城県や、つくばみらい市の後援を受けて、両都市のガイドラインを元に、感染防止対策を徹底。
まとめた資料は、広く一般に公開することにしている。
「この大会は、トーナメント開催の第一歩。考えうる最大の対策を取って終了後にまた随時、アップデートして、未知のウィルスに対抗していきたい。これからトーナメントを開催される企業の方々にも参考にしていただけるように、良いモデルケールになれればと思っております」と、川﨑さん。
男子ゴルフは今のところ、8月一杯までは、1試合も開催できない状況だが、主催者のご厚意でまずは一歩踏み出す機会を得られた。
取手国際ゴルフ倶楽部の井口晴雄・代表取締役社長も、練習日には、やはり自ら一眼レフカメラを抱えてコースに入り、「社長、何されているんですか?!」と、プロたちから驚かれていた。
ゴルフ愛に溢れた主催者のみなさんの熱い思いに、改めて感謝申し上げます。
インターネットによる生中継を配信中です。

黒田カントリークラブさんMCによるゴルフパートナー社の公式ユーチューブもお楽しみに 
インターネット生中継は、ツアー7勝のベテラン宮瀬博文がラウンドリポーター。「緊張で噛み噛みです」と恐縮しながら奮闘中!









