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第5回日本プロゴルフ殿堂入りを発表

日本のプロゴルフ界に偉大な功績を残し、多くの人々に感動を与えた先人に、感謝と敬意をあらわそうと2012年から始まった「日本プロゴルフ殿堂」はこのほど、5回目の殿堂入り顕彰者を発表した。

レジェンド部門には、陳清水(ちんせいすい)氏と、河野高明氏と、女子プロの清元登子(きよもとたかこ)氏の3人。
陳氏はのちに、ダウンブローショットで一世を風靡した陳清波(ちんせいは)氏ら後進の指導にあたるなど、台湾プロゴルファーたちの草分け的存在だった。

「リトルコーノ」の愛称で親しまれた河野氏は、同時期に活躍した杉本英世氏と安田春雄氏とともに「和製ビッグ3」とも称され、海外での活躍も著しく、プロゴルフの人気上昇にも大きく貢献したまさに、レジェンドだ。

「男女プレーヤー部門」には海外1勝を含む通算22勝の村上隆氏と、62歳の涂阿玉(とあぎょく)氏、そして、我々一般社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO)の初代会長、島田幸作氏(=写真)が選出された。

島田氏は通算12勝の実績もさることながら、99年のJGTO設立と発展に全人生を注ぎ、尽力した姿が誰の心にも焼き付いている。

悲報の一報は、新時代の象徴ともいえる石川遼がプロ初優勝を達成した翌朝だった。

石川も号泣した恩人の64歳という早すぎる死から9年目の殿堂入りには島田氏の愛弟子で現・日本プロゴルフ協会の坂井初敏・副会長も「プロゴルファーとして、強ければいいというわけではなく、人間的にもたくさんのことを教わり、今の自分があると感謝している」と、我が師への恩を新たにしているという。

現JGTO会長の青木功とも親交が深く、島田氏の生前から強い信頼関係で結ばれていた。

顕彰者の表彰式典は、3月24日にパシフィコ横浜で開催される「ジャパンゴルフフェア」の会場でとりおこなわれる。

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