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今年も1年間、ありがとうございました!!

本当は全大会のフラッグにありがとうを書きたいくらい!! せめて今年最後の1枚に思いをしたためました
選手会長の激動の1年も過ぎていく。
頭を下げ続けた2018年だった。
そして、今年最後もやっぱり「選手を代表してお礼申し上げます。今年1年、ジャパンゴルフツアーを応援してくださって、ありがとうございました!!」。#ありがとう#よろしく

史上最年少で重責を背負った今年。
「なるっていうことも、予想していなかったので」と石川。
“先代”が詫びた。
「お願いした立場としては、申し訳なかった」とは、前選手会長の宮里優作だ。2期目の昨年は、選手会長として初の賞金王という偉業をひっさげ今季は世界に飛び出した。「僕は今年海外ばかり行ってなかなかお手伝いもできなかったですけど、非常に上手くやってくれていると感心していた」と、連覇を狙いに戻ったシーズン最終戦で、改めて現職の功績をねぎらった。

「1日中選手会長の仕事をしているわけではない。質を上げれば問題ない」。
引き継いだ以上は、と気丈に言った石川だったが並大抵ではなかった。

予選落ちした選手による“土曜日プロアマ”やジュニアクリニックなど。活性化の施策は次々と浮かぶが、いざ実施に踏み切るとなると、絵空事では済まない。
「実際に、それを口に出すのは勇気がいるし、皆さんにも納得してもらなければならない。じゃあ、こうなったらどうなんですかと聞かれて、考えきれていなかったり。いざ自分のこの立場になればただの夢物語りではダメなんだ、と」。
打ち合わせや状況説明に膨大な時間を要した。

オフには小学校訪問など貢献活動も精力的に、6月には一泊二日の過密スケジュールもいとわず東北三県に、福祉車両を寄贈しに向かった。
同月、プロアマ戦での一連の騒動では謝罪会見に追い込まれた。
9月には、熱中症と胃腸炎を併発して戦線離脱も味わった。

特に後半戦は予選落ちが目立つようになり、両立の難しさが炙り出された。
石川も、例外なく初年度の洗礼を受けたが「僕は、そのときアメリカにいたので。本当に苦労されたときを見れてはいないが優作さんも、勇太さんも1年目は大変だったと聞いている。みなさん、苦労されてきたというのはあるので。そういうのを払しょくしたいと思った。選手会がいい団体となっていくことを願いつつ、自分もまっとうしていきたい」と、懸命に歯を食いしばった。

今季はついに未勝利には終わったが、土壇場で出場権を獲得した「ゴルフ日本シリーズJTカップ」は小平らとのプレーオフで、シーズン最終戦を盛り上げることもできた。
初V者を13人出した今季は試合展開も、スリリングな大会が増えてテレビ視聴率も軒並みアップ。
新たなスター誕生もあった。
“虎さん”こと崔虎星(チェホソン)は最初、海外のSNSで火がついた。逆輸入の形で国内にも到達したブームはむしろ、ゴルフの枠を飛び越えテレビのワイドショーでも取りあげられたほど。

選手会長としてもうれしい現象だったが「あれくらいやりたくなる気持ちは分かるよね、周吾?」。
ジャパンゴルフツアー表彰式後の記者会見で石川は、隣の賞金王にも同意を求めて「すでに打ってしまったボールはどうにもできないけど、それでもあんなふうに操作したくなる気持ち…。実際にするかしないかだけで、ほとんどの選手がそうなのでは。 それがパフォーマンスとしてあそこまでブームになったことは興味深い。ほかにも魅力のある選手はいっぱいいるので。同様に良い形で発信していければ」。
虎さんをモデルに今後の広報戦略も膨らむ。

震災による1試合の開催中止もありながら、どの大会でもギャラリー数が軒並み増加。トータルで約4万人増という成果も残した。
自ら発案し、折衝を重ねて販売にこぎつけたピンフラッグは、今までサインを求められたこともなかった若い選手がサインを頼まれるという波及効果もあり、「そこは、想定してなかった嬉しい部分」。
中には完売御礼を記録した大会もあり、総売り上げ数は7700枚を突破した。
「その一方で売れない試合があったり傾向を見ると、すごく興味深い数字もある。今年初めていろいろ経験させてもらって来年は、反省や改善点を考えての2年目。すごくやりがいがある」。
来季もめげずに前向きに取り組む。

「選手会長の仕事は苦労はあるけど、その先に見えてくるものがあるから。ツアーの為に頑張っているのを見て、若手もついてきてくれると思う」とエールを贈るのは優作だ。
2013年から3期つとめた池田は「俺もみなさんに手伝ってもらったので。今度は俺が手伝う番だが遼には遼のペースというのもある。俺らはまず、その流れに乗っかっていくべきで、俺らがあーでもない、こーでもないというのは違う。遼が思うとおりに進んでくれればと、願っている」。来季も日本で復活をにらみつつ、さらなる邁進を誓う若き選手会長の2期目をみなが温かく見守っている。

「男子ゴルフの魅力をさらに感じていただけるような施策をまた考えていきたい。そして何より自分を含め、若い選手がずば抜けた力を身につけゴルフのレベルアップを図ること。それが一番!」。
若き選手会長は、来季も二足のわらじでひた走る覚悟だ。

2019年度も石川率いるジャパンゴルフツアーを、どうぞよろしくお願いします!!
  • 土壇場で出場権を獲得したゴルフ日本シリーズJTカップは、小平とのプレーオフで盛り上がった…!!
  • 虎さん??
  • 遼さん!! 確かにいぃ。。。
  • 2019年もよろしくお願いします!!

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