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フジサンケイクラシック 2020

2020新顔シリーズ/ 長澤奨(ながさわしょう)「意外とハニかみ屋さんです」

左が10歳上のお兄さんです、念のため…©JGTOimages
8か月ぶりの再開初戦で久々に復活しました「2020新顔シリーズ」。
今年は静かな富士桜で、ド派手に好発進したのは22歳の長澤奨(ながさわしょう)。
570ヤードの3番パー5で100ヤードの第3打を58度で直接入れて、再開初戦の初イーグルを記録。
「これで貯金ができました」と気分よく、次の4番では奥3メートルのバーディチャンスもねじ込んだ。
距離が長く、難しい5番のパー4では、2メートル半のパーパットを残すピンチもしのいで「69」でまとめた。

アマ時代の14年に一度、出場経験があるがプロ転向後は、これが大会初出場。
全長7500ヤードを超えるモンスターコースは、富士山からの目があるといわれるグリーンも難解だが、10歳上の兄でキャディを務めるプロゴルファーの稔が「ライン読み担当です」。
年の離れた兄弟で、力を合わせて2アンダーの好発進した。

米国出身の型破りなプロゴルファー、ジョン・デイリーも着用することで有名な、米アパレルメーカー「ラウドマウス」のウェアで戦う。

長澤が、再開初戦の初日に選んだ勝負パンツはなぜか真っ赤なロブスター柄。「なんとなく…これにしました」とハニかむ声は、ごつめの第一印象とは対照的に、小さくか細い。
これが、まだプロ3試合目。
「上手くしゃべれないんで…」と、インタビューにもこれから徐々に慣れていく。

父親の影響で、3歳からおもちゃのクラブを振った。我流でゴルフを覚え、高2年の「山梨オープン」ではプロを抑えて優勝。
兄の背を追い16年にプロ転向を果たした。
今年はファイナルQTランク66位の資格で、この再開初戦にこぎつけた。

山梨県の身延町出身。
せっかく初出場を果たした地元開催も、今年は無観客。
「それは凄く残念ですが、まずは予選通過を目指して頑張ります」と、話す言葉も風貌とは裏腹に控えめだ。

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