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賞金王が始動

今週は、米ツアーの「ソニー・オープン」で自身の今季初戦を済ませたら、翌週はいよいよ因縁の舞台に何よりの称号をもって会場入りする。
日本ツアーの海外初戦「SMBCシンガポールオープン」は、日本が誇るメガバンク「三井住友銀行」をお迎えして、日亜共同主管のトーナメントとして、新装開店した2016年大会で、まさに土壇場の欠場。
当日の朝、発症した腰痛は時間を追うごとに痛みを増して、一度はティーインググランドに立ったものの、けっきょく這って降りるしかなかった。戦わずして帰国した。大会初日の出来事だった。
あれから3年。
日本のキングとして、心身共に逞しくなって舞い戻る。
3年前のシンガポールで味わった無念がひとつ、成長の大きなバネの役割を果たしているのは間違いない。
現在、世界ランクは53位。
「開催ぎりぎりまで出場権を狙いたいと思います」。4月のマスターズまで約3か月。出場権が発生するトップ50を目指して、周吾のあくなき戦いがいよいよ始まる。

ティーグラウンドからやっと降りてもあまりの痛みに動けなくなってしまった3年前…。確かな成長の跡









