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女子のLPGAは2位に終わる

乙女たちの夢は、打ち砕かれた。今年は「女子の味方だよ」と、デレデレしてくれる室田もいなかった。技のシニアもパワーの男子も、2チームまとめて「男子には負けられない」と、女子のLPGAは可憐に立ち向かったが、優勝したシニアのPGAとはわずか0.5ポイント差(9.5)。
3年ぶり5度目の勝利は僅差にはかなく消えた。

真の戦犯は、シニアか男子のJGTOか。
ペアで交互にひとつのボールを打つオルタネートの後半戦ではまず、男前女子・成田プロとルーキーの小祝プロが、勝ち点3を持ち帰った。

続いて、アンちゃんことアンソンジュ選手と、ラブリンこと鈴木愛プロの新旧女王ペアも、優勢ムードで最終ホールにやってきた。
最後、危なげなくパーで上がれば、女子の優勝はもう決まったも同然だった。

しかし、昨季の女王がまさかの池ポチャ。
アン選手が打ち直しの4打目を、なんとか6メートルに乗せた。
鈴木プロが、このボギーパットで挽回できればまだ望みはあった。
しかし、ダブルボギーに倒れて暗雲垂れこめた。

勝敗のゆくえは、いよいよ最終マッチに託された。
女子界のスマイルエンジェル、ジエプロが、最終ホールの2打目をUで絶好のチャンスにつけた。
スモ女で勢関(いきおいぜき)のフィアンセ・比嘉プロが、最後のバーディトライを引き継いだ。
決めればシニアと女子の同一優勝もあったが、惜しくも外した。

そして、もっと言うなら男子の石川。
我らが選手会長が、最後のパーパットを外していれば、まだ女子の望みは残っていた。
しかしそうとは知らずに難なくタップインしてジ・エンド…。
上がって、やんやと言われて、ようやく状況をのみ込んだ石川は、「えっ?! そうだったんですか…」。
絶句で苦笑いを浮かべるしかなかった。

残念ながら、僅差の2位に終わったLPGAのみなさん。
敗れて浴びた歓声は、今年もやっぱり3団体で一番だった。
小祝プロが、愛くるしい笑顔でけなげに総評した。
「悔しいですが、チーム戦は団結力が大事。チームでまとまって、よいプレーもできたのでよかった。こういった試合はなかなかない。すごく思い出に残る試合になりました。来年また出たいですが、出るには結構、稼がなければならない。この試合に毎年出ている人はすごいなと思います」。
…来年もまた、ぜひこの場所でお会いしましょう!!
  • 開会式のセクシーパフォーマンスも秀逸!
  • 来年もこの場所でお会いしましょう!