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みんなで世界の未来を考えよう! 特別講演を実施(スナッグゴルフ全国大会、7月17日)

チームのみんなで、ひとつの目標に向かって一生懸命に戦ったその夜は地元・那須甲子の「青少年自然の家」で、世界の未来のためのお話を聞いた。

「第14回スナッグゴルフ対抗戦 JGTOカップ全国大会」のあとの特別講演。

講師をつとめてくださった河田昌東(かわたまさはる)さんは、名古屋大学理学部で分子生物学・環境科学を研究したあと、世界各地で起きた公害や災害の調査、復旧や支援に携わり、1986年にウクライナ共和国にあるチェルノブイリ原子力発電所で起きた大事故の救援活動にも参加。

原子力発電に変わる電力供給として、主に菜の花を活用したバイオ燃料の研究、開発に携わり、76歳の今なお国内外で精力的に活動を続けられている。

今年のスナッグゴルフ全国は、昨年まで3年続けた宮城県仙台をいったん離れ、今年は福島県のグランディ那須白河ゴルフ倶楽部に会場が移され、地元からは6校が震災復興枠として出場を果たしたが、県外から来た子たちにとっても福島県で起きた原発事故を、自分たちのこととして考える希有な機会となった。

ご自身の経験と、これまでの成果をまとめた河田さんのこの日の講演は「福島県を菜の花で復興へ 菜の花プロジェクトの取り組み」と題され、子どもたちにも分かりやすい説明をと心を砕かれた河田さんのお話は、子どもたちの心にもまっすぐに届いた。

講演会は夕食を終えた午後7時から行われたが誰一人として居眠りする子もおらず、河田さんに積極的に自分の疑問や考えを述べたり、子どもたちも真剣に自分たちのこれからの未来を考える貴重な時間が持てたようだった。