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全英オープンアジア予選からメジャー初参戦塚田好宣は通算17オーバーの屈辱に・・・

2日目の1番ティ。巻き返しを誓ってスタートしていった塚田だったが・・・・。
ほんとうは、下を向いて歩きたい気分だった。だが、いちどそれをしてしまうと、もっとみじめになる 。だからあえて、胸を張って歩いた。顔をあげ、どの選手にも暖かい声援を送ってくれる地元ギャラリーたちに手を振って応えた。

「・・・でもやっぱり、頭の片隅には17オーバー。うつむきたい気持ちを、懸命にこらえてました」と、 ホールアウト後は思わずため息・・・。

今年から始まった、全英オープン国際予選のアジア地区から勝ち上がって得た今回初のメジャー切符だ った。

しかし、まだ日本ツアーのシード権さえ持たない塚田を、リンクスの風は容赦なく撥ね付けた。

3番でボギーを打ったあと、「パーが取れなくなった」。続く4番こそバーディとしたが、10番までダ ブルボギーとボギーのオンパレード。

インこそ懸命にこらえていたが、あがり2ホールでもボギーを打って43、37のこの日トータル80。「途 中、ほんとに『もうやめた!』って、言いたくなりましたよ」と自嘲の笑みを浮かべたが、この屈辱こ そ明日へのエネルギーだ。

「この経験をこれからのゴルフに絶対につなげなきゃ。このままじゃ、絶対にヤダ!」。

来年またもう一度、この世界最古のメジャー戦にチャレンジする、と心に誓った塚田だった。

写真下=「今日は朝からついて回っていたのですが、あの人があんまり打つものだから途中、思わず家族バッチを隠しちゃいました」と苦笑したのは塚田夫人の陽子さん(=左、ロイヤルトルーンのクラブハウスの前で)
  • まだ日本ツアーのシード権を持たない塚田は、アジアや欧州を転々とする毎日。今回は、いつも支えてくれる妻陽子さんに日ごろの感謝をこめて、イギリス旅行をプレゼントした