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少子化におけるスナッグゴルフのメリットとは

三富小学校は、全校生徒が66名の小さな学校だ。
藤田が通った時代は、40名で8クラスあったというのだから、その違いは明らかだ。
少子化の影響が出ている同校が、「スナッグゴルフスクールセット寄贈」の公募に、応募するのを決めるまでに時間は要しなかった。
スナッグゴルフがある事を知って、既に山梨県内で寄贈を受けている早川町立早川北小学校にすぐに連絡して、様々な情報を教えて貰ったのだ。
太田充 校長先生はこう話す。「スナッグゴルフを通して、様々な効果が期待できるんです」。
少子化で、大勢の人数で行うチームスポーツは難しくなっているのが現状にある。それに、同じメンバーでずっと進級して行く為に、どうしても人間関係が固定され、マナー・エチケット・相手を気遣う事も忘れがちになってしまう。
また、冬になると雪で校庭が荒れてしまい、外でなかなか遊べない環境なのだ。
このような状況に、スナッグゴルフのメリットが当てはまる。
個人スポーツなので少人数でもプレーでき、ゴルフの基礎でもあるマナー・エチケット・相手への気遣いも身に付く。同校は「当たり前十ヶ条」という訓があり、「人の迷惑になることはしない」を始めとし、その十ヶ条の内、ほとんどの項目がゴルフに共通する事柄だ。普段からの心がけを実践できる場でもある。
家庭内でもゴルフをする人がいれば、家族同士のコミュニケーションも増えて、希薄になりがちな世代間の交流も増える。
同校は標高676mの所に位置している関係もあり、校庭の壁が斜面になっているため、思い切りショットを打てる。スナッグゴルフは体育館でもプレーできるため、雪対策にもなる。
それに、同校は今年で30周年を迎える。今回の学校訪問が記念すべき30周年の行事の一つとしても開催されている。
今日、訪れた藤田も「この中からゴルフに興味を持ってくれる子が出れば嬉しいし、ずっとスナッグゴルフの道具はこの学校にあるので、仲良く頑張って全国大会も目指して欲しい」と話す。
“ゴルフ伝道師”となって訪問する選手が与える影響は計り知れない。









