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RIZAP KBCオーガスタ 2016
ゲンちゃんこと時松隆光(ときまつりゅうこう)が地元に凱旋
ジュニア時代に家族と観に行った思い出のトーナメントでもある。そこで魅了されたのが、当時ツアー1のスインガーと呼ばれた男のゴルフだった。
「すごく良いスイングをする選手だ、と。伊澤さんは憧れでした」。同大会は、2000年と2005年の2度制してツアーは通算16勝。01年と03年に2度の賞金王に輝いた伊澤利光と、同組でプレーするチャンスを得たのは先月。
時松が、やはり福岡が舞台の7月最初のチャレンジトーナメント「ジャパンクリエイトチャレンジin 福岡雷山」を制したすぐ翌週の日本プロのことであった。
そのとき、ツアーは3年と8ヶ月ぶりの復帰戦だった伊澤は「時松くんのゴルフに学んだ」と、22歳のプレーぶりを褒めた。
それを後から伝え聞いた時松は驚くと共に、「チャレンジで優勝したときよりも、嬉しかった」と、述懐した。「伊澤さんに褒めてもらって本当に自信がついた」とその後、このわずか1ヶ月の破竹の活躍は、言うまでもない。
プロ5年目のツアー初優勝を飾ると、さらにその翌週には“2週連続V”で優勝賞金1億円を手にした。ツアー外競技ではあるが、実力者32人を主催者が招待する「ネスレ招待日本プロゴルフマッチプレー選手権レクサス杯」の最後の出場一枠に潜り込むと、次々と格上のトッププロを撃破。あれよと頂点に上り詰め、2週連続でその名を売った。
福岡県の名門、沖学園高校の出身だ。大会最多アンダーを記録した福島では「監督にも励ましの連絡をもらった」と、次の芥屋では恩師や地元ファンに報いる凱旋出場で、結果にコミットしたい。
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