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東建ホームメイトカップ 2014

7年ぶり2度目の本格参戦の34歳が首位タイ、崔準祐 (チェジュンウー)

「アリガトウゴサイマス」「ヨロシクオネガイシマス」。挨拶程度の日本語なら問題ないが、さすがに文字を読むのはまだ無理だ。東建多度のクラブハウスのレストランで、メニューを眺めて頭をひねる。

しばらく沈黙で熟考していたのちに、とうとうホールスタッフに「シャシンノクダサイ」。しかし写真付きのメニューを見ても、ピンと来なくて結局、この日は1打差の6位タイで、先に上がっていた後輩の朴相賢(パクサンヒョン)の注文にならって親子丼を頼んだ。

日本ツアーの参戦はこれがはじめてではないのだが、QTに受かった2007年と、2010年に2試合だけ出ただけで久しぶりの来日だから、まずはそんな些細なことにも慣れていくことが最優先の34歳だ。

「今度こそシード権と、初優勝をしたいと思います」と、意気込む。そのために、このオフは異色のベトナムでトレーニングをしてきたというとおり、がっちりした体躯で、この日は「ボギーがひとつだけ」と危なげなく安定したプレーぶりが光った。

日本語は、まだまだ勉強が必要だが10歳からはじめたゴルフを極めたいと、海を渡ったニュージーランドで中学3年から高校卒業までを過ごして英語はぺらぺら。
「いつかアメリカで活躍することが夢なので」。そのためにも日本で実績を残すことが先決だ。さっそくその足がかりをつけられそうな、開幕ダッシュ。「明日以降もフェアウェイキープとパーオンを心がけてゴルフをします」。またひとり、怖い韓国勢が出てきた。