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小田龍一が初Vへ確かな手応え

今年、6戦中すでに初優勝が4人も出ている今シーズン。続く5人目の呼び声高い選手の一人が、プロ9年目、シード5年目のツアーきっての飛ばし屋だ。

先週の日本プロゴルフ選手権で単独3位は、まだ予選落ちなしと安定している今季の自己ベスト。最終日は1日36ホールの過酷な条件も「苦ではなかった。むしろ、行くしかないって感じで」。

また週末は急激な冷え込みも「寒くもなかった。むしろ、北海道は涼しいから好きなんです」と、身長180センチ、体重90キロの肉体を持つ屈強な男の敵ではなかった。

2ラウンドで67、69をマークして一気に順位を上げた。

「もちろん、目標は初優勝」と本人も、がぜん意欲を燃やすがその“障害”となっているのが「集中力のなさ」。
曰く、大事な優勝争いのさなかも、どういうわけか、目の前の1打にのめり込めないのが悩みだ。

先週も、ホールアウト後に苦笑いで振り返った。
「今日なんかもゾーンに入れるような内容のゴルフを目指していたのに、よそ見ばっかりしてしまって…。いまいちスコアを伸ばしきれなかった」。

そう反省を口にしながら、確かな手応えもある。
「あまりショットの調子が良くないときでも、やるべきことがしっかりとやれているし、成績も出ている。あとは、もっと慣れてくればきっと……!!」。
その日は近い。

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