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宮古市立磯鶏小学校と赤前小学校でスナッグゴルフ実技講習会を開催(6月10日)

岩手県の宮古市立磯鶏(そけい)小学校と赤前小学校、そして地域スポーツクラブにて、スナッグゴルフ実技講習会が開催され、午前の磯鶏小学校では3年生61名、午後の赤前小学校では5年生と6年生の8名、夕方の地域スポーツクラブでは宮古市民総合体育館シーアリーナに小学生48名が集まって、後藤美希子プロによる指導が行われた。

岩手県宮古市では、日本ゴルフツアー機構からの寄贈によるスナッグゴルフの導入が2012年から始まり、昨年までに8校が導入。そのうちの宮古市立崎山小学校は昨年8月の全国大会にも出場しており、東北の普及拠点として定着が進んでいる。

実技講習会ではパット、チップショット、ピッチショット、フルショットなどの基本指導のほか、後藤プロと代表児童による対戦も行われ、ゲームの楽しみ方やルールなどの解説も紹介された。また講習の締めくくりには、「ゴルフの審判員は自分自身」という紙芝居も披露され、実体験を交えて道徳的な要素を組み込んだ講話も行われた。

東日本大震災から4年が経過した現在、磯鶏小学校や赤前小学校の近隣の海岸沿いでは、防潮堤の工事の進行と合わせて住宅等の建設も進んでおり、復興の道筋が見えつつあるが、小学校の校庭が仮設住宅として提供されている小学校もいくつか残っており、まだまだ子どもたちが求める本来の環境には戻っていない現状もあるようだ。それでもこの日3回に渡って行われた実技講習会では、児童たちの笑顔と元気な笑い声が、校庭にそして体育館に響き渡り、子どもたちの持つ無限のパワーを感じさせられた。

尚、宮古市では昨年5月に「ゴルフで岩手県を元気に!第1回宮古市長杯スナッグゴルフ大会」を開催し、今年は8月22日(土)に第2回大会が計画されているほか、岩手県では山田町、大槌町、釜石市も導入をしており、東北3県では既に59校がスナッグゴルフを導入して、東北でのゴルフの底辺拡大が着々と進んでいる。