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全英オープン2日目

孔明は「風にやられた・・・」
スコットランドのセントアンドリュースで行われている今季メジャー第3戦、全英オープンの2日目は6時32分ティオフの第1組目がスタートするなり、悪天候による3時間14分の競技中断に見舞われた。

その後、10時に再開されて、日本勢も次々とコースに出て行ったが、すでにプレーを終えた藤田寛之、池田勇太、岩田寛、小田孔明、手嶋多一らの決勝ラウンド進出は、難しい状況だ。

後半のトリプルボギーで通算5オーバーまで落ちた孔明は、意気消沈。「グリーン上でも風が強すぎて、普通に打っているつもりでも、大オーバーしたり。特にインコースは風にやられた。またここに来てリベンジという、そういう気持ちにも今はなれない。また、ここ来られる気がしない」と、嘆き節しか出てこない。



池田もこの日、3パットが3回あったといい、「パットで堪えきれなかった」と、反省しきり。4年ぶり4度目の全英オープン。“聖地”は5年ぶりに「かなり気合いを入れてきた。それだけに悔しいし、不甲斐ない」とこちらも落胆を隠さず、せめて「この気持ちを日本に帰ってぶつけられれば」。


前日初日に、日本勢として唯一アンダーパーで回ってきた藤田は、友利勝良の48歳と、ジャンボの47歳に次ぐ、46歳はこの大会では3番目となる、最年長の予選通過記録がかかっていたが、それも絶望的だ。
この日は、3オーバーを叩いて通算2オーバーは圏外にはじき出されて改めて「海外と、日本でやるのとゴルフが違うなと感じている」。

たとえば、日本ならピッチングで135ヤード打てばいいところを、「こちらでは、145ヤード打たなくてはいけないというような。ごまかしがきかない。アクセル全開で行かなくてはいけない」。そのギャップも、違いの何もかもに驚かされて萎縮した、初出場の2005年大会から、かなり縮まってきたとはいえ、初日に首位で飛び出したダスティン・ジョンソン。「5番ホール(パー5)を9番アイアンで止めたり、9番(パー4)は、あの風の中でグリーンまで持って行ったり。信じられない」。そのパワーに追いつくには、ほど遠かった。

「4日間、プレーがしたかった。最後まで、可能性があったとはいえ苦しかった」。46歳の6度目の全英オープンも2日間で幕を閉じそうだ。

  • 「気合いを入れてきただけに、悔しい」勇太
  • 藤田も「4日間、プレーがしたかった・・・」

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