記事

長嶋茂雄INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2015

昨年は3位! 山下和宏が地元千歳市の小学校を訪問

今年、11回目を迎える今大会は、2005年の発足当初から、地域貢献とスポーツ振興策に全力を注いでおりタイアップイベントとして、野球やサッカー、水泳、陸上や格闘技等々、実にさまざまな分野のトップアスリートを講師に招き、地元ジュニアとの交流をはかってきた。

今年は、ゴルフ界を代表して子どもたちの前に立ったのは“山P”。昨年は、石川遼と小田孔明との最終日最終組に挑み、3位に入った。誰よりも、ツアー初優勝が待たれる男の一人だ。

開催コースのザ・ノースカントリーゴルフクラブの地元千歳市にある信濃小学校の5年生67人を相手に、スナッグゴルフ講習会に臨んだ山下和宏には、さっそく子どもたちから無邪気な質問。
「ライバルは誰ですか?!」。
「遼くん・・・」と、答えながらも苦笑い。昨年大会は、18歳も年下にまたしても立ちはだかれて、もういい加減、突き破りたい壁。でも今年は残念ながら、その「遼くん」は主戦場のアメリカから帰って来られず、直接リベンジとはいかないが、相手が誰であっても「今度は負けないようにしないとね!」。

そのための力を子どもたちにもらった。「今日はみんなものすごく元気だから。逆にこっちが元気をもらっちゃいましたよ」。トレードマークのさわやかスマイル。似顔絵入りの横断幕は、大きく「がんばれ、和さん」と書いて寄せてくれた応援メッセージや応援歌。
「たくさんの力をもらって今週、挑みます」と、ツアー初優勝への思いを新たにした初夏の1日。

講習会の初めのデモンストレーションで、豪快なフルショットを披露して、拍手喝采を浴びればますますやる気も増してくる。
和気藹々のレッスン会。あっという間に楽しい時間は過ぎて、最後は子どもたちとのガチンコ対決になった。じゃんけん争奪戦で勝ち抜いた金直希(こんなおき)くんは、ハンディを2つもらっても、プロに追いつけずに序盤から劣勢ムードに。
見事2打で“カップイン”に成功した山下に、早々に勝ちを譲りながらも、クラスメイトの声援はやまず、金くんも、最後まで全力プレーをやめなかった。
感動した。心を打たれた。それはあたかも、予選落ちが決まった選手が、それでも最後まで全力を尽くす姿と重なり、また予選落ちが決まった選手になお、声援を送り続けてくれる。有り難いファンの存在と重なった。
僕らプロもそれが大事なんだ、と最後まで諦めない姿勢を、子どもたちに改めて教えてもらった思いだ。

そして、トッププロを相手にプレッシャーでがちがちな様子の金くんの姿。あれは、デビュー当時の自分だった。
「僕も、トーナメントに出始めたころはそうだったんです。焦って、自分のプレーが出来なかった」。悔しい思いを繰り返し、さまざまな経験を重ね、挫折を味わいながら、山下がついに行き着いた境地は、座右の銘でもある「焦らず、騒がず、凪の心で」。この日、山下が子どもたちに一番、届けたかった言葉でもある。

「結果を出すには焦ってもダメ。騒いでもダメ。凪の心で行こうと意識してプレーをするようになってから、調子が良いんですよ」とこの日の教鞭の最後を締めくくった山下は、今年は開幕から2戦続けて2位に入るという好調ぶりも見せている。みんなが待ちに待った初優勝も、きっともう間近だ。今週も、もちろん座右の銘を忘れずに、全力プレーを北海道のゴルフファンにお見せするつもり。
「みんなの期待に応えられるように精一杯頑張ります」。北の大地で山Pが、2年連続の活躍を約束した。

関連記事