記事
Updated
片山晋呉が10年ぶりに予選を突破(全英オープン2日目)

予選カットラインの70位タイは通算8オーバーか? それとも7オーバーか。「それよりも、ただ目の前のことだけで」。厳しい条件もあってそんなことを、気にする余裕もなかった。
「昨日、午後から出ていった人の気持ちがよく分かりましたよ」。
吹き付ける風に、フェアウェイもグリーンも、地面という地面が「乾きすぎてて。最高のことをやってもこれではスコアは伸ばせない」と、片山でさえ頭をひねるばかりだった。
またこの日はこれまでとは真逆の風に、番手選びにも悩まされた。
ラウンド中も、常に頭に浮かぶのは、「ティショットをどうしようか、アプローチは。パットは? これは入る気がしないよな、とか・・・」。
そんなことでただただ頭がいっぱいで、失敗しても、ボギーを打っても、「今日も何をしても怒らなかった」。逆に、全英オープンでは2003年以来となる10年ぶりの決勝ラウンドにも、「ふうん、そうなの?」と、何の喜びも感慨もなかった。
「いやあ、ほんっとにテンションが上がらなくて・・・。僕も歳をとったんですかね」と、笑った。
少しはリップサービスを、と思ったのか「じゃあ、まあ明日はアンダーパー出しますわ。テンション上げてね。2とか3とか」。本当に久しぶりに、リンクスコースで迎える週末。日本で過去5度の賞金王は、ミュアフィールドで燃える材料を探して歩く。














