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2人のゴルフの“かみ合い”がカギ

ワールドカップ大会週の水曜日、朝からプロアマ大会が開催された後、夕方から大会のオープニングセレモニーが18番ホールを使って開催された。
出場28ヶ国、総勢56名の参加選手は、全員お揃いのブレザーとシャツに身を包んだ。今田、藤田も“ビシッ”とキメてセレモニーに参加。セレモニーの最後に催された中国の伝統舞踊を興味深そうに見入っていた。

オープニングセレモニーを終えた2人は、いよいよ明日から始まる本戦を前に抱負を語った。
競技初日はフォアボール(選手それぞれがプレーをして、ホール毎にスコアの良い方のプレーヤーのスコアを採用するゲーム方式)での試合形式になるが、2人揃って口にしたのは、『2人のゴルフの“かみ合い”』だった。

藤田は、「このワールドカップは、普段のトーナメントとは違ってチーム戦。今週は常にそのことを頭においている。」と、まずは“自分だけではない”ことが今週の大前提であることを語った後、「特にスコアの目標設定はしていないが、竜二と上手くかみ合えばそこそこスコアを出すことができると思う。1ラウンドの中でミスが出てしまうのは仕方ないことなので、その部分をお互いがいかにカバーすることができるかだと思う。まずは明日、“好循環”なゴルフで良い滑り出しをしたい。2人のゴルフが“悪循環”になってしまわないように、良い流れを作っていって、2人でその流れに乗っていけるようにしたい。」

一方の今田も、「お互いのゴルフがかみ合うことが大事。」と、こちらもパートナーの存在があることをまずは語った後、「5つあるPar5をすべて取ること。それプラス2つ。トータルで7つはいきたい。」と、こちらは明確な目標を設定。
「このチーム戦はまずはスタートが肝心で、出遅れると後で取り返しがつかなくなるので、他チームに置いていかれないようにしたい。」

昨日までの“和気あいあい”とした和やかなムードからは一変、2人の表情は本気モードに入った、とても引き締まった表情に変わっていたのが印象的だった。