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藤田寛之はパーキープ率賞受賞

ステディなゴルフを身上とするだけに、「自分が一番、持ち味としている部分で初めてトップに立てたことは、とても嬉しい」。
充実の1年を、満面の笑顔で締めた。
今季はセガサミーカップと関西オープンで2勝をあげて、かねてより目標にしてきた年間複数回優勝を実現した。
賞金ランキングは自己最高の5位に入り、やはり自己最高の獲得賞金9124万4625円は、初の1億円突破にも、あと一息と迫る勢いだった。
国内での活躍を足がかりに、海外でも存在感を示した。
8月の全米プロで2年連続の予選通過を果たし、11月は今田竜二とのペアでワールドカップに挑戦。世界28カ国で5位の好成績を残した。
「そんなひとつひとつの経験が、これからの自信になっていきます。海外の試合は何回行っても、チャレンジしたいという気持ちが沸いてくるし、もっと上手くなりたいという思いが強くなっていく」。
今年6月に節目の40歳を迎えてなお、第一線で戦いを続けられる一番の要因は枯れることのない向上心だ。
無類の完璧主義者でもある。
より精度の高いショットを習得するためなら、どんな努力もいとわない。
ときどき訴える激しい腹痛も、ラウンド中にあれやこれやと悩みすぎるせいではないかと周囲から指摘を受けて、「そうかもしれない……」と、本人も苦笑いで認めたほど。
「昨日より今日、今日より明日。毎日、ちょっとずつでも上手くなっていたいんです。来年もコツコツと頑張って、一番目標にしている平均ストロークでも、上位を目指したいな」。
2010年も誰よりも堅実なプレーで魅せる。
※パーキープ率勝受賞の藤田寛之には社団法人 日本ゴルフツアー機構より記念のトロフィと、副賞としてアサヒビール株式会社さまより『アサヒスーパードライ 1年分』が贈られました。
















