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東建ホームメイトカップ 2012

リチャード・リーは「オヤジ」ですけどがんばります

8番でティショットを右に。ひやりとしたが、親切なギャラリーに報われた
8番で、ティショットを右に曲げて叫んだ「フォア〜!!」。急いでセカンド地点にやってきて、日本語で心配そうに尋ねる。「ダイジョウブデシタカ、アタッテマセンカ?」。「バウンドしたのが軽く当たっただけだから。大丈夫だよ」と、親切なギャラリーに言われてほっと胸をなで下ろした。

ニュージーランド出身の38歳が初めて日本にやってきたのは2000年。2002年に一度、初シード入りを果たしながらも、そのあとは、出場権すらない年もあって、苦戦が続いているが、「そろそろ」と気合いが入る材料がある。
うれしそうに打ち明けた。
「2週間後にベビーが生まれる予定なんだよ」。
妻は日本人。さすがに漢字は書けなかったが、ミナコさんとの間に待望の第一子をもうけて、ハッピーオーラ全開だ。
「そりゃあ、ゴルフもがんばろうと思いますよ」と、気合いも十分。

復活がかかる今年はオフに、趣味のクリケットに興じていて右脇と肩、左足を負傷。「オヤジデスカラ」と、これまた上手な日本語でおどけたが、開幕までにきっちりと全快してきた。
この2日間は、多度名物の強風が吹いているが、「故郷の風はこんなもんじゃない」と、慣れたもの。
首位と2打差の2位タイと絶好の位置につけ、「今年は早めにシードを決めます。もちろん優勝狙います」。ひょろりと高い183センチの長身を揺らして飄々と言った。

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