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全英オープン初日 小田龍一「僕はずっと緊張しておいた方が良いのかな」

「今日は緊張していますかね?」という記者の問いに、妻の優子さんがそっとこう添えた。
「日本でもいつも緊張しているぐらいですから」。

昨年の『日本オープン』優勝で手に入れた初メジャーの切符。しかもゴルフの聖地でのプレーは、緊張しないという方が嘘になる。

2番では力みすぎたかドライバーが大きく右ラフに。
セントアンドリュースの荒々しいという言葉がふさわしいラフに、いきなりつかまった。
しかし、ここは上手くラフから脱出して、無難にパーセーブ。

ピンチの後にチャンス到来で、3番、5番でバーディを取り、胸をなでおろした。

後半からは落ち着いた精神状態でのプレーになったが、14番のパー5。バーディを取りに「スプーンで狙ったら逆にひらいて打ってしまって」このホールを痛恨のボギー。

16番ではへりの高いバンカーに入り、「行っちゃいけない所は分かってるんだけど、そこに行ってしまう。あのバンカーは出すだけでも・・。」と言葉を詰まらせた。

結局、終わってみると4オーバーの134位タイ。「今日は組み立てが下手の一言に尽きる。」
前半1アンダーで纏めただけに、「僕はずっと緊張しておいた方が良いのかな」と苦笑いで首をかしげた。

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