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ANAオープン 2010

ホストプロは、18歳最後の日にまずひとつ目の有言実行

今季2勝目のフジサンケイクラシックと先週の「現代キャピタル招待 韓日プロゴルフ対抗戦」も含めると、3週連続Vを達成するには「初日のトップ10入り」が、絶対条件と話していた。

2アンダーの8位タイはまずはひとつめの公約実現の鍵になったのが、この日はインスタートの最初の9ホール。「4つバーディが獲れたのが、今日一番良かった点でした」。

その中でも特に、14番からの3ホールはこの1年で、確かに総合力が上がっていると、本人も納得できる内容だった。

14番で残り35ヤードは、バンカーからの第2打をピンそばにつけた。
15番は、4メートルのチャンスを決めた。
そして16番パー3は6番アイアンで「自分が出来る、精一杯の低さで打った」と、強い風も切り裂くティショットは40センチに吸い付いた。

3連続は、「ショートゲームとパットと、ショット。すべて違う形のバーディが獲れたので」。

コーチで父の勝美さんが今年、こんなことを言っていた。
「和合と輪厚で勝つには、遼にはまだまだ経験が足りない」。
特に、グリーン上の難しさを考慮しての言葉だったが、今年はその和合を制し、確かな成長のあとを、知らしめた。

そして今週は輪厚で2アンダースタートにも、「まだ伸びしろはあると思う」と、頼もしい。

また、この日は順位ボードに、励みの出る名前を見付けた。
今週は、マンデートーナメントを突破して、自身5試合目の本戦出場を果たした山形陵馬はオフに練習をともにする仲。
勝美さんが、「将来、一緒に優勝争いするくらいになって、お互いを高め合って欲しい」と願う“ライバル候補”が一時、3アンダーまでスコアを伸ばして石川の目も輝いた。

結局、山形は石川に1打差の1アンダーでフィニッシュしたが、「今日、これから陵馬くんに会うのが楽しみ。今日はお互いどんな攻め方をしただとか、きっと凄く楽しい話が出来る!」。
翌17日(金)に誕生日を控え、18歳最後の日は満面笑みで、無邪気に声を弾ませた。

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