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片山晋呉は連続ダボにも(全英オープン初日)

本当に久しぶりのメジャー舞台だ。2010年のマスターズ以来だ。それでも、「テンションが上がらない」と、片山は言う。「ほんと、いつもの日本の試合と気持ちは変わらない」と、淡々と言ったあとでふと苦笑いで「それがいいのか悪いのか・・・。何とも言えないけど」。

高揚感もないかわりに、落胆も怒りもない。恐ろしく深いラフに入れても、リンクスならではのポットバンカーに入れても「今は、まったく普通にゴルフができる」と片山は言う。

開幕前に「無の境地。仙人のように」と言ったとおりに、10番からこれは、本当に片山らしくなかった連続のダブルボギーは、立て続けにティショットを大きく左に曲げても「あれは、僕にはコントロールが出来ない。ボギー以上は覚悟をしていたし、慌てることもなく、怒ることもない。ほんと普通でしたよ」と、平然としたものだった。

「今日は風がないから、想像通りの難しさ。風が吹いたら想像以上になる」というリンクスコースでも、無駄な心のブレがないから、すぐに大けがも取り戻せる。大トラブルのあとは、12番から連続バーディで、悠然と盛り返してきた。
2オーバーのスタートにも「何を直すわけでもなく、このままのゴルフで大丈夫」と、自信のほどを、ちらつかせた。

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