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全英オープン3日目日本ツアーからの逆輸入選手、トッド・ハミルトンがメジャー初の単独首位に

右腕を左肩の方まで持ってきて、手首を折って、ちょこっとだけ右手をあげる。ギャラリーへのあいさつの仕方は、日本ツアーで戦っていたときそのままだった。

通算8アンダーの単独トップで迎えた18番グリーン。大ギャラリーの歓声に応える姿には、どこにも気負いが感じられない。

100人を超えるメディアを前に、のぞんだ公式インタビュー。

「・・・実は最近ずっと調子が悪く、いまこうしてみなさんを前にゴルフの話をしている自分がとても不思議で・・・。最近じゃあゴルフの話をするのは、もっぱらワイフと子供だけだったんですけどね」。ときおりジョークを交えて話す様子は、メジャーで初のリーダーに立った選手とは思えないほど、とても落ち着き払っているように見えた。

3月のホンダクラシックで念願の米ツアー初優勝をあげ、シード選手の仲間入りを果たしたハミルトン。しかし今年の全英オープンの出場資格は、日本ツアーで手に入れたものだ。昨年の賞金ランク3位の資格で、2年連続4度目の挑戦。

この日3日目は、めまぐるしく変わる天候にもポーカーフェイスで耐えしのぎ、前日2 日目に続く67を平然と、たたき出してみせた。

ハミルトンは大勢のメディアを前にこう言い切った。

「僕が今ここにこうしていられるのは去年までの11年間、日本ツアーで戦ってきて我慢を覚えることができたからです」。

この日同じ組でまわったアーニー・エルスが、ハミルトンを評して言った。

「低い球でコントロールできる。彼のゴルフは、このコースにとても合っていると思います」。

そのエルスが、1打差2位に控えている。2打差3位にはフィル・ミケルソン、4打差7位にタイガー・ウッズ・・・。

「きっとここにいる誰も、僕が勝つとは思ってないでしょう。でもとにかく僕は明日 110%の力を出しきって、戦い抜くつもりです」と、3日目の最後のインタビューを締めくくった。

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