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片山晋呉は「手応えを感じた」(全英オープン最終日)

1番ティから地元ファンの大声援に見送られて出て行った。
本戦に入っても、リンクスコースには珍しい晴天続きも、この日は重苦しい雲がたちこめ、今週で一番の冷たい風がビュンビュンと吹いた。
「もうねえ、ボールは揺れるわ、寒くて手がかじかむわ。その中で、半袖で回っている選手もいるんだから」と、呆れ顔。確かに、外国人選手のパワーやスタミナにはかなわない。
「ラフからのショットなんかは、僕にはとうていコントロールなんか出来ないからね」と、はなから諦めモードもそれでいて、いま絶好調のゴルフは「ここに来ても、負けている気がしない」と、過去5度の賞金王には、10年ぶりに週末を過ごしたリンクスコースで、自信を取り戻すには十分の4日間となった。
「負けていない。そう思えることが、結構大事なことなんだと思うんですよ」と、片山。確かにまったくかなわないと、うちひしがれて帰るのとは今後のゴルフ人生にも雲泥の差だ。
「手応えを感じたよ」。
マスターズでは日本人としては最高の4位につけた雄がイギリスで、不惑にして再び栄光をつかむ光を見い出して帰国する。














