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<全英オープン3日目> 池田勇太 『まぁ、これがイギリスですよ。』

“1日の中に四季がある”と例えられる全英オープン。
大会3日目は、まさにその通りの天候となった。
昨日の晴天とはうって変わって、朝から黒い雲が空を覆い、冷たい小雨が落ちていた。昼前からは雨粒も次第に大きくなり、また例によって強い風がコースに吹き付けた。

今日の池田のスタートは12時50分。
池田が1番ホールのティーグラウンドに姿を現すのとほぼ同じタイミングで風雨が強くなり始めた。
「まぁ、これがイギリスですよ。今日はこういう天候だから、スコアが伸びない事はわかっていたし。」

池田の前半の時間帯は、プレーしている選手の大半がスコアを伸ばすことはおろか、キープすることすら難しいほどの最悪なコンディション。
池田も、3番、4番、6番、8番とボギーを叩いたが、「前半は、(あのコンディションの中)良いゴルフが出来ていた。」
後半に入ると、次第に風雨がおさまり始めたのだが、池田はチャンスにつけながらも決めることができない。12番と17番でもボギーを叩き、大会3日目は、1バーディ、6ボギーの75ストローク(5オーバー)、3日間トータル5オーバーで33位タイまで順位を落とした。
「後半はもったいなかった。昨日、一昨日まで以上に粘れれば良かったんだけど・・・。」

今回の全英オープンには、ジャパンゴルフツアーのツアーメンバーが14名出場。
うち予選通過は3名。その中で日本人は池田ひとりだけだ。
「自分もそうだけど、今回出場していた他の日本人選手だって、“日本代表”という思いで出場していたはず。たまたま自分が予選を通っただけ。残念ながら予選落ちをしてしまった選手の分まで頑張りたい気持ちはある。皆さんもそう思ってくれていると思うし、自分だってそう思っている。」

「明日は、自分が出来ることをやって、1つでもスコアを伸ばして、1つでも上位にいく。それだけ。」
池田らしい言い方だが、期待を背負っていることは十分わかっている。
最終日は、きっとやってくれる。

池田が話を終えた頃、空には青空が広がり、昨日の陽射しが戻っていた。

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