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今年の全英オープン開催コースはロイヤルトルーン

スコットランドの西海岸に面した、典型的なリンクスコース。アウトコースはすぐ横の海岸線を南に沿 って進み、インコースは北に向かって帰ってくる。

自然の地形をそのまま活かした激しい起伏と複雑なレイアウトを持ち、全長7175ヤードと距離が長いパ ー71は、「全英史上もっとも難しいコース」という選手もいる。

大会史上最長の6番パー5(601ヤード)と最短の8番パー3(123ヤード)が、みどころ。

特に、この日初日にアーニー・エルスがホールインワンを達成した8番は、左右前方に囲まれたガード バンカーの先に待ち受ける小さいグリーンを形容して「ポストスタンプ(切手)」と呼ばれている名物 ホールだ。1973年には71歳のジーン・ザラゼンが、ホールインワンを達成している。

この8番ホールのグリーン横にはカメラマン用として、高さ約10メートルのやぐらが設置(=写真2番目)され、この「ポストスタンプ」の全容が、上空から撮影できるようになっている。冒頭の写真も、このやぐらの上から撮ったものだ。

ここに上がる手段は、木でできた50センチの幅もない細いハシゴ1本のみ。約10キロ以上もある一眼レ フカメラを抱えたまま、これを上り下りするのは、かなりの恐怖(=写真3、4番目)。眺めはいいが海 からの強風に、たまにグラグラと柱が揺れるのもこわい。ちなみに、このやぐらの定員は12名・・・。