記事
Updated
『さすがキャプテン、世界のアオキ!』

クセがあり、一定方向に定まらない芝目は、思いがけない転がり方をする箇所もあり、たいへん手ごわい。
この日13日の木曜日、8時30分からコースの最終チェックに出た代表メンバーたちは、口々に「本戦は、グリーン上勝負」と話し合った。
くじ引きで決めたこの日の練習ラウンドの組み合わせは、
第1組:飯合、深堀、手嶋、今野、宮瀬
第2組:中嶋、藤田、近藤、桑原
第3組:室田、鈴木、佐藤、宮本
以上3組がフロント9も5番ホールに差し掛かったころ、カートで追いかけてきたのは、キャプテン・青木だ。
代表メンバーたちに、この日3時に発表される予定の組み合わせを、事前に知らせるためだった。
メンバーたちは青木の顔を見るなり、難解なグリーンの攻略法を請わんと、口々に質問をぶつけはじめた。
そのひとつひとつに、キャプテンは丁寧に答えていく。
「反対側から見て、カップのふちが壊れている側は目が逆目になっている。壊れていなければ、順目と考えなさい」
「逆目と読んだときは、たとえば3メートルの距離を打つ場合、3メートル30センチ余分に打つつもりで打ちなさいよ」
「逆に順目なら、2メートル70センチ。このコースはとにかく、アプローチ、パットが勝負。とにかくクセが強いから、横目が入らない場所につけるのが大事だからな」等々…。
キャプテンの的を得たアドバイスに、メンバーたちは、「目からうろこ」と大絶賛だ。
いよいよ本番。
調整を重ね機会あるごとに団結を高めあった代表チームは、満を持してアジア勢と激突する。










