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藤田寛之 「ムカつくくらい難しいコース」 <7月12日(火)>

過去2度の出場(2005年・2010年)は、いずれもセントアンドリュースでの開催だった。
「セントアンドリュース以外のコースで開催される全英オープンに出場してみたかった。このコースは、“いかにも全英オープン”っていう感じのコースで、挑戦意欲を掻き立てられますね。」
コースの難易度が増せば増すほど強さを発揮する藤田だが、今回のコース攻略については、「“すべてにおいて手前から”というのが基本。フェアウェイもグリーンもかなりアンジュレーションがあるし、特にグリーンに関しては相当硬い。なので、グリーンに乗せるのが難しくなるので、グリーンまわりのアプローチの精度の高さが必要だと思う。グリーンの外からでもパターで転がしたり、9番アイアンや7番アイアンを使って、手前から転がしていくことになると思う。」
先週のスコティッシュオープンに出場予定だった藤田だが、過密スケジュールの影響がここで出た。無理が祟ったのだ。
6月の中旬から、全米オープン出場で渡米、帰国直後にぶっつけ本番でミズノオープンに出場し、翌週はミリオンヤードカップ(日韓対抗)で韓国・釜山へ。帰国翌日にはスコットランドに向けて出発と、休む間もなく試合出場と長距離の移動を繰り返した。
スコットランドに到着後、発熱。それから3日間、体を動かすどころか、食べ物を口に入れることすら出来ない状態となり、やむを得ずスコティッシュオープンはキャンセルした。
「体調は、今になってようやく戻ってきました。先週は本当に辛かった。まだ万全とは言えないけど、ほぼ大丈夫です。約1週間ぶりにゴルフをすることが出来た。しかもこんなに難しいコースで。それがすごく嬉しくて・・・。最高ですよ!」
全英オープンは、“4大メジャーの中で日本人選手が優勝できる可能性が一番高い大会”と良く言われるが、藤田自身もそう感じている。
「この大会は“自分にもチャンスがある”と思える。それがストレスになっていないことが大きい。ムカつくくらい難しいコースだけど、自分のゴルフの状態が戻れば期待できる。」
藤田の海外メジャー大会への思い入れは人一倍。
自分の持ち味を存分に発揮して、難コース攻略に立ち向かう。

この日はキャップも飛ばされてしまいそうな強風が吹き荒れた














