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女子ツアーは連覇ならず

シニアと、女子と、男子の対抗戦「Hitachi 3Tours Championship(日立3ツアーズ選手権)」は昨年、チーム2度目の栄冠には確かに、シニアツアーの後押しを感じた。
デレデレと目尻を下げて、「女子を応援している」と言ってはばからないシニアの面々のおかげで「みなさんに優しくしていただいて、とてもプレーがしやすい」と、可憐に声を揃えた。
女子の連覇がかかった今年もシニアの面々は相変わらずで、特に、このほど米女子ツアーの最終予選会を5位で通過して帰国したばかりの有村智恵選手が、「今年の締めくくりの試合。1年の恩返しの試合にしたい」とけなげに言えば、「みんなで智恵ちゃんを応援しようよ!」と、シニア勢から口々に声が上がる様子を見ていれば、なんだかそれだけで、連覇が約束されたような気持ちになってしまうのも無理はない。
今年もシニアの声援を受けて、前半は特に、凍える寒さと強風にも可憐に立ち向かい、善戦した女子チームだったが、最後に足をすくわれた。
卓越した技に、経験という武器を備えたいぶし銀の底力には、かなわなかった。
それと、15本目のクラブにも。
みごとにシニア勢の口にやられた。まんまと騙された。そんな気持ちになってしまうのも、無理はない。
連覇どころか結局、最下位に沈んだ女子チームは、可愛らしく口をとがらす。
「もう、シニアのみなさんの言うことは信じません!」とはキャプテンの佐伯三貴選手。
「来年は、自分たちの力でしっかりと勝ちます!」。
LPGAの小林浩美・新会長も「今年は3位でしたけど、我々女子は若い力が炸裂したし、緊張しながらも良いプレーが出来た。男子ゴルフの素晴らしさも見せていただいた。これを糧に来年の女子ツアーは花開いて頑張ります!」と、負けても華麗な技と、美しさはそのままだ。













