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マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント 2011

山下和宏は「優勝を狙うつもりで」

来月に38歳は、2日連続の68で上がってガラにもなくオヤジギャグ。「ちょっと“パッと”しました」とは、この日好調を自覚したパッティングとかけている。

7番では「ラッキー」もあった。フェアウェイからピンまで75ヤードは、「フィーリングが良くてナイスショット」も、行きすぎた。奧10メートルは、上の段からカップを70センチくらい外して打ったという長いバーディトライは、「ど真ん中からスポン、と入った」と、本人も目を丸くした。

近ごろ、パットの不振に自宅に寝かせていた中尺パターを持ってきたのは今週。見栄えを気にしてちゅうちょしていた1本は、練習用と割り切っていたつもりだが、やはり中尺パターで戦う谷昭範に「山下さん、いいじゃないですか。なんで使わないんですか」と言われて、その気になった。

新しいパターは、初の実践に慣れないながらも、この日は13番は1メートルのパーセーブで、ふと思いついて初めてシャフトの先をお腹につけるスタイルを取り入れてみたら、思いのほか好感触があった。

ニューパターにも日に日に、馴染んでシード権確保にむけて、良い材料もそろってきた。現在、賞金ランク69位はまさに今が正念場だが、「トップ10に入ればいいや、じゃなくて、優勝を狙う気持ちでやる」と、強い気持ちで決勝ラウンドに臨む。
どんなに上位につけても「まだ上がいるぞ、という気持ちで打つ。トップにつけたらもう上がいないではなくて、コースと向き合ってやっていく」。
悲願のツアー初Vを狙う姿勢を貫けば、欲しいものは自ずと手に入る。

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