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【全米プロ】<大会最終日> 『最終ホールで悲劇が・・・』

第4ラウンドの最終組でプレーしていた、ダスティン・ジョンソンに18番ホールで悲劇が起った。
ジョンソンは、17番を終えて12アンダー。
この時点で単独トップに立っていた。
18番のティーショット。優勝を意識するのも無理はない。
大きく右に吹かしたボールは、斜面で観戦する大ギャラリーのど真ん中に。
ボールの周辺にいたギャラリーは、ジョンソンが2打目を打つスペースを空けた。
斜面からの2打目をグリーン左のラフに外し、2パットで上がってボギー。
誰もが11アンダーに3人が並んでのプレーオフだと思った。
ジョンソンがカップインした直後、競技委員がジョンソンに近寄り、ジョンソンの肩を抱えながら何やら1分近く話をした後、去っていった。
実は、ジョンソンがセカンドショットをした場所は、バンカーだったのである。
その場所は観戦するスペースとなっていたため、大ギャラリーに踏みつけられ、バンカーなのかラフなのかが分からない状況になってしまっていたのだ。
ジョンソンは、まさか自分のボールがバンカー内にあるとは思わず、アドレスをした時にソールし、その後ボールを打ったのだった。
競技委員がジョンソンに伝えたのは、バンカー内でソールしてしまったことによる2打罰の裁定だった。
結果、ジョンソンは4日間トータル9アンダーとし、5位タイで競技を終えた。
今大会のコースは、1,200個とも1,500個ともいわれるバンカーが、コースに内に点在している。
プレーをしていく上でボールが入ってしまう可能性があるバンカーの数は少ないものの、視覚的なプレッシャーを与えるために作られた無数のバンカー。
この悲劇は、この先、語り継がれていくことになるだろう。


ダスティン・ジョンソンのセカンドショット地点。ティーショットが大ギャラリーの中に・・・









