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「現代キャピタル招待 韓日プロゴルフ対抗戦」は10日(金)に開幕

それでもなお、片山は不安を隠さない。
「僕はかなり、危ないんじゃないかと思っています」。
トータル的に、知名度や実績は日本チームには劣るかもしれない。
「でも、韓国チームだって、みんなほんとうに良い選手ばかりで。やってみないと分からないけれど、かなりの接戦にはなるはずです」と、最年長メンバーの藤田寛之も、片山の懸念に異論はない。
それに、「僕らには地の利もある」とは、韓国代表メンバーの裵相文(ベサンムン)。
だからこそ、青木も言ったように、「結束力が鍵を握る」。
そのために、青木は初日の組合せを作成する際もそれを一番、考慮に入れた。
たとえば、藤田のペアは弟弟子の宮本勝昌を。
石川遼には薗田峻輔。「先週、プレーオフをした相手と今週はチームを組ませた」(青木)。
まして、高校時代の先輩・後輩でもあり、本人たちも「誰と組んでも変わらないけど、お互いに昔から知っているし、中でも一番リラックスしてラウンド出来る相手でもある」と、相性の良さを自覚している。
一方で、池田勇太と組むことになった片山は、「初めてのペア。彼がどんなプレーをするかまだ分からないから」と、機会あるごとに自分から池田に話しかけ、積極的なコミュニケーションを心がけている。
「勇太には失敗を怖れず、ミスして“ゴメンなさい”でもなく、とにかく自分の一番良いものを出してくれればいいから、と言っている」。
年齢の壁を取り払い、自分から歩み寄り、がっちりタッグを組むことで、互いの長所を引き出す作戦。
本戦前日の10日(木)のプロアマ戦は、あいにくの天候でわずか3ホールで中止となったがアマチュアの方々との親睦パーティと、代表メンバーの記者会見を終えると、日本チームは午後からコースに飛び出して行った。
「時間を追うごとに、チームの雰囲気がどんどん良くなっていく」(片山)。
石川が言った。「ぜひ、トロフィーを持って帰りたい」。強い思いで気持ちをひとつにして、いざ決戦の時を迎える。
<大会名称> 現代キャピタル招待 韓日プロゴルフ対抗戦
<開催期日> 2010年9月10日(金)〜12日(日)
<開催場所> ヘビチカントリークラブ (韓国・済州島)
<スポンサー>現代キャピタル
<公 認> 社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO)、韓国プロゴルフツアー(KPGT)
<賞金総額>US$700,000
<競技方法>団体戦
第1日目 フォアサムストロークプレー
第2日目 フォアボールストロークプレー
第3日目 シングルスストロークプレー
<出場資格>2009年度獲得賞金(海外獲得賞金含む)と2010年『東建ホームメイトカップ』から『日本ゴルフツアー選手権Citibank Cup Shishido Hillls』(海外獲得賞金含まず)までの獲得賞金を合算し、日本国籍を持つ選手上位8名。キャプテン推薦2名と合わせて合計10名。外国籍の選手と欠場選手がいた場合は、繰り上がり出場となる。

石川も、チームを代表して力強く意気込みを語った 
ともに会見に臨んだ韓国チームのキャプテン・韓氏(右から4番目、あと右へ順に)と、姜庚男(カンキュンナム)、裵相文(ベサンムン)と金庚泰(キムキョンテ)らと 
会見のあとは、チームに合流して本番への予行演習。どうにか天候も持ち直し、気を取り直して最後の調整へ!(写真は初日もペアを組む藤田と宮本)














