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『Handa Cup プロミシングゴルファーズトーナメント 〜アンダー30〜』 スカイウェイカントリークラブ所属の下向裕也が好発進!

「内容とスコアが違うけど上出来」と胸を撫で下ろすのは、本大会の開催コースであるスカイウェイカントリークラブ所属の下向裕也だ。

大学卒業から現在までの約6年間の間、このコースでお世話になっている。
「練習もずっとここでやらせて貰っています」と誰よりもこの大会にかける想いは強い。

下向が本戦出場権を獲得する為に受験した会場は3つ。一度予選落ちしても他の会場を複数回受験できるために、何度も挑戦した。
そして、西那須野カントリー倶楽部でウェイティング1番の資格で出場権を得た。

自分のホームグラウンドとも言えるこのコースは、全てを知りつくす。
「やり慣れていますからね。普段よりもラフが長くて、グリーンも速い」と、この大会の主旨である若い選手がトーナメントの経験値を詰めるようにというセッティングも、全て把握している。

「落とし所やミスしても行ってしまって良い所が分かるから」と、3ボギーを5バーディで帳消しにする躍進ぶりで、スコアを崩す選手が多い中、気を吐いた。

和歌山県出身の29歳は、中学生2年生からゴルフを始めた。ツアーメンバーでは藤島豊和と同級生にあたる東北福祉大学出身だ。
2009年はセカンドQTで予選落ちし、今季はローカル大会を中心に出場している。

今年の7月に開催されたツアートーナメント第8戦『TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Lake Wood』には、予選会から出場権を獲得し、見事に出場を果たした。
連日の悪天候とサスペンデッドという苦しい中に予選落ちしてしまうものの、ツアーのレベルを痛感した。

そして、下向を支える自信は他にもある。
同郷の原口哲也がシード落ちをした時には、1年間の生活をかけるQTの場にキャディとして共に戦った。
中でも、プレッシャーがかかり始めるサード・ファイナルステージを乗り越えた実績もある。
それだけに、今度は自分の場だと熱い思いで一杯だ。

ウェイティングから出場権を獲得した今大会。そして、奇しくもお世話になっている所属コースでの開催。クラブハウスで声をかけられる事が何よりの励みになる。

「優勝賞金の500万円を狙います」という言葉を、自分自身に言い聞かせた。