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ワールドカップ2日目 日本チームは11アンダー単独4位

その深いため息は、今日の日本チームのラウンドを象徴していた。
今日は1アンダーでラウンド。スコアだけを聞けばけっして悪いわけではないが、今日はことごとくパットが決まらない1日だった。
「このゲーム方式は流れが悪いと最悪。」
そう今田が語ったように、今日の日本チームは流れに乗れなかった。
今日の試合方式はフォアサム(1つのボールを交互に打っていく試合方式)。
奇数ホールは今田が、偶数ホールは藤田がティーショットをした。
1番Par4で5mのバーディーパットをカップに蹴られてパー。次の2番Par3では1mのパーパットをカップに蹴られてボギーとしてしまった。
「このコースは3番ホールまでに1つでも取ってアンダーにしておかなければいけないのに、2番でボギーを出してしまったのが、流れに乗れなかった要因の1つ。出鼻を挫かれた。」と今田は分析した。
3番Par5でも3打目を2mにつけていたが決めることができなかった。
しかし、4番をパーとしたあと、5番Par3でピン奥2m、6番Par4でも同じくピン奥2mをともに藤田が決め、ガッツポーズ。流れに乗り始めたかに見えた。
だが、7番Par5では2.5m、8番Par4では4mを決めることが出来ず、9番Par5では3打目を乗せることが出来ずパーとし、流れに乗り切れない。
10番Par4では2打目を今田がピン横30cmにつけるスーパーショットでOKバーディーを奪い、この時点で3バーディ1ボギーの2アンダーでラウンドしているものの、日本チームには何だかどんよりと重い空気が漂っていた。
その重い空気が徐々にスコアに出始めてしまう。
11番Par5をパーとした後の12番Par4。昨日2人が今週のキーとなるホールの1つにあげていたが、ここで2打目をグリーン横のバンカーに入れてしまい、寄らず入らずのボギー。13番Par3はパーで凌ぐものの、14番Par4では1.5mのパーパットを外してボギーとしてしまう。
いよいよTODAYイーブンとなり、15番Par5でバーディーを奪うものの、16番Par4をパーとした後の17番Par3でティーショットをバンカーに入れ、寄らず入らずのボギーとしてしまった。
ただ、救いだったのは18番Par4。ティーグランドからグリーンまで左サイドには大きな池が広がり、距離もあって難しいホールだ。藤田のティーショットはフェアウェイセンターを捉え、今田の2打目はピン横3mにオン。このラインを2人で慎重に読んで、今度こそは藤田がしっかり決めてみせた。
「今日はパットが入らなかったのは見ての通り。嫌なラインの場所に乗せてしまっていたことが原因でもある。ショットも有利なところに持っていくことができなかった。」と藤田が語れば、今田も、「どこかの段階でチップインやロングパットなんかが決まってくれれば流れが出たのかもしれないんだけど・・・。」と、アンダーパーでのラウンドにもやはり2人とも歯切れが悪い。
今日、ディフェンディングチャンピオンのスウェーデンチームが、今日だけで7アンダーでラウンドし単独2位に浮上した。今日のフォアサムの試合形式で7アンダーでラウンドをするのは相当なもの。だが、「ボク達のチームも7アンダーくらい出してもおかしくなかった。きっちり決めるところを決めていれば、それくらいいけたはず。」と今田。
「明日は心を切り替えていきますよ!2人ともゴルフの調子が悪いわけではないですから。」と、最後には前を向いた2人。
明日は、初日と同じフォアボールでのラウンドになるが、「昨日2人で10アンダーを出したのだから、明日も出来るはず。最終日に優勝争いが出来る位置にいれるようにします。」と今田。
2人の今日のコメントにもあった通り、最初の3ホールでアンダーにしておけば、そのまま流れに乗ってビッグスコアが期待できる。
大会前日、藤田が「ミスは必ず出る。そのミスをお互いがいかにカバーすることができるかがカギ。」と語っていた。
初日のラウンドでは、完璧なまでにお互いがお互いのミスをカバーし合えていた。
明日のラウンドに期待したい。
2日目の上位チームの成績
1位 アイルランド −18
2位 スウェーデン −15
3位 イタリア −14
4位 日本 −11
5位タイ ベネズエラ −10
ウェールズ −10
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