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全米プロゴルフ選手権3日目

ゴルフの調子は「絶好調」と言い切るだけに、もともと自分に厳しい選手はなおさらだ。
「普段、やったことのない状況に、自分の足りない部分が分かって悔しい。こっちの環境に、力を出し切れていない。僕もその一人として、日本人選手はもっとやれるはずなのに。もっと上に行きたいのに、結果がついてこないんです」と、言い募る。
その一方で、メジャーの舞台に立てる自分に「幸せを感じている」とも。
相手が誰であろうと、ナイスプレーには惜しみない声援をくれる地元の大ギャラリー。
「プロゴルファーで良かったと思える瞬間」。
だからこそ、現状に甘んじるわけにはいかない。
最終日を前に26位タイは、来季の出場権がある15位内が「ひとつの目標」であることはもちろんだが藤田は「もっともっと、ひとつでも上を目指す」。
世界最高峰の舞台で、全力を尽くすと誓った。
一方、石川遼は2番、3番で連続バーディと見せ場を作りながらも、後半11番からの4連続ボギーに「納得のいかないショット、パットが今日もありました」と、悔しさを滲ませる。
「バーディをとっても、ボギーの数がそれを上回ってしまう。コース、ピンポジションの難しさを痛感させられた3日間。つらいです」と、吐きだした。
人一倍向上心の強い17歳は「納得プレーが出来ても、ぎりぎり予選を通るか通らないか、という状況」と、メジャーで初の決勝ラウンド進出にも手放しで喜べない。
「ゴルフの底上げは出来ているとは思うけれど、技術の面でまったくかなわない」と、つぶやいた。
通算8オーバーの70位タイに、「ボギーの数が、バーディの数を上回るように…。明日は、バーディとボギーの数で勝負していくようなゴルフで、最後の最後まで、良いプレーをお見せ出来るようにしたい」と、気合いを入れ直していた。

石川も最終日を前に、さらなる上昇を誓った














