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チーム・ジャパン大健闘の3位タイ!アジアナンバーワンに!

後半13番で今日2個目のボギーを叩きいやなムードが漂う。「悪い流れの中で必死につないでなんとかやれました。」と谷口が言うように、すかさず14番で谷口がバーディを奪うと、今大会最大のチーム・ジャパンの見せ場となった15番パー5。「右に逃げるのは簡単なんですが、バンカーに入ってくれたら竜二が寄せてくれるというのがあったので思いっ切って打ちました。」と谷口のセカンドは左のバンカーへ。高さ3m、ピンまで約10ヤードのバンカーショットで今田がスーパーショットをみせてくれた。「オッケーの距離まで寄せるからパターいらないよ。って竜二が言っていたけど本当にパターがいらなくなるとは・・・」と谷口が言うように今田のバンカーショットのボールは2バウンドで見事カップイン。大ギャラリーから歓声の渦がわいた。残り3ホールは無難にパーで乗り切りトータル18アンダー3位タイとし、アジア地域の国としては最高順位で今回のチーム・ジャパンのワールドカップは終了した。「パターはまずまずでしたが、自分のドライバーの調子が悪い部分を竜二がアイアンでカバーしてくれるので助かりました。」と今田のショットと谷口のパットがチー・ジャパンの今回の上位成績につながった。
「ここのところ日本チームの成績が悪かったので優勝はできませんでしたが、世界に日本の力は少しはアピールできたかなと思います。」と谷口が言うようにワールドランキングなど世界が注目するメジャー同様、ワールドカップはとても大切な試合。今回の2人の活躍によりここのところ注目されていなかったジャパンゴルフツアーも世界の各ツアーから少しは注目されるかもしれない。
「このようなチームの試合に出場した事はあまり無かったので今回とても良い経験になったかなって思いますが、もう少しやれたかなって思うとすごく残念です。もったいないところが沢山あったので・・・。特に3日目はもったいない一日でした。」と今田のトーンは気持ち低い。小さい頃から一人でアメリカに渡り、そして誰に頼る事もなく米ツアーに参戦している今田だからこそ、遠い国の祖国の代表として今回参加したチーム・ジャパンの成績3位タイは決して満足行く結果ではなかった。
「嬉しさ半分、悔しさ半分でまた来年、もしこれるようでしたらもう一度挑戦したいですね。」と谷口が語れば今田も「反省するところはたくさんありますのでもう一度来年チャンスが回ってくれればいいですね。」と国を代表して戦うワールドカップの魅力を二人とも感じた。
なお、優勝はヘンリック・ステンソンとロバート・カールソンのスエーデン・チーム。この二人は今大会の出場選手の中で最もワールドランキングが高い2人(6位と12位)という事もあり大会が始まる前から優勝候補ナンバー1チームにあげられていた。スコアを伸ばすことが難しい最終日のフォアサムでスエーデン・チームは前半5バーディ、ノーボギーの31。昨日まで独走態勢で逃げていたスペイン・チームに追いつくと後半もバーディを積み重ね2位以下を大きく引き離し、4バーディ、ノーボギーのトータル63の爆発スコアで2位のスペイン・チームに3打差をつけワールドカップ1991年以来17年ぶり2度目の優勝を見事逆転で飾った。

随所にスーパープレーを見せる日本勢 
このあとオーストラリアがボギーで日本は3位タイに 
数万人の大ギャラリーが訪れたミッションヒルズCC 
日本の国旗はどこだ?









