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千葉地区予選会は初出場の横芝光町立横芝小学校が初優勝(5月26日)

今年で3回目となったスナッグゴルフ対抗戦千葉地区予選会は、前日までの雨がうそ のように晴れ渡り、夏を感じさせるほどの好天の下、千葉県印西市の総武カントリークラブ総武コースで開催され、初出場の横 芝光町立横芝小学校が初優勝し、全国大会への出場権を手に入れた。

また規定により、印西市と多古町の最上位校となった、印西市立大森小学校と多古町 立多古第二小学校も全国大会への出場権を得て、6月30日(土)に茨城県の宍戸ヒル ズカントリークラブで開催される、第5回スナッグゴルフ対抗戦JGTOカップに出場する千葉県代表の3校が確定した。


開会式の様子


千葉県での予選会は昨年まで、多古町の東地区と、印西市の西地区の2会場にて行わ れていたが、今年から横芝光町からも出場希望小学校が増えたことから、千葉地区予 選会を一本化して行なうことになった。多古町での予選は既に町内選考会という形で行なわれている。



宣誓は大森小学校の宮澤一希くんと佐藤紅実ちゃんが行なった


予選会を開催した総武カントリークラブ総武コースは、1998年からジャパンゴルフツアー・サントリーオープンを開催しているコースで、この日も事前のお打ち合わせや当日の 準備などにご協力頂き、とても円滑に大会を運営することができた。


スタート前には自己紹介と握手が行われた


サントリーオープンでは2004年度から社会貢献活動の一環として、地元印西市の小学 校に印西市教育委員会を通じて、スナッグゴルフ・コーチングセットを寄贈してお り、昨年度大会分の寄贈を含めると9つの小学校がスナッグゴルフを導入している。

印西市とサントリーオープンとのつながりは深く、サントリーオープンの開催の際に は印西市内の小学校児童を大会会場に招き、テレビ放送センターやプレスセンターな どを見学してもらい、地元で行われる身近なゴルフイベントを通じた、社会学習にも 力を入れている。


ベストスコア賞を獲得した横芝小学校の志鎌頼智くんのティショット


更にこの日の大会運営には、印西市体育指導委員連絡協議会の4名の方々が、児童の スコアを記録するスコアラー業務にご協力頂いた。

このようにサントリーオープン、印西市、総武カントリークラブとのパイプは太く、 更なる印西市でのゴルフ普及が期待できる。またこの日はサントリー株式会社からの協賛により、参 加児童及び引率者へ、5月にリニューアルされたばかりの新ゲータレードが提供された。


多古第二小学校の大矢航平くんは町内予選に続いてベストスコア賞を獲得


競技は、サントリーオープンでの社会貢献活動の一環として、用具寄贈によりスナッ グゴルフを導入している印西市の5つの小学校と、初期より町ぐるみでゴルフとス ナッグゴルフの導入を行っている多古町から町内予選を勝ち抜いた3つの小学校、そして昨年10 月にJGTOから寄贈を受けた横芝光町立横芝小学校の9校が参加して競われ、横芝 小学校が初出場初優勝を飾った。


印西市体育指導員の方々もスコアラー業務に協力


横芝小学校は、JGTOから昨年の10月に用具寄贈を受けて、当初は運動クラブで利用す る程度だったが、今年度4月からは担当の小川祐三先生が音頭をとり、14名のクラブ 員を率いての本格的な指導が始まった。始業式が始まって間もなく、4月15日から開 始された活動では、朝練習30分、放課後練習1時間を毎日、土日はランチャーを持ち 帰らせて素振りを徹底させた。

しかし指導したのはゴルフの技術ばかりではない。 練習の始まりではグラウンドに「お願いします」の挨拶、終わりには「ありがとう」 と、挨拶、礼儀、マナーの指導も徹底した。


また、「努力の汗は嘘をつかない」という言葉を掲げて、小川先生の熱血指導によ り、心と身体を磨き上げた。


ラウンドを終了してスコア確認をしてサインをする選手たち


そして大会当日、14名の選手のうち大会に出場できない8名の控え選手に、「誰もが 選手、みんな一体となりがんばれ」と激励。選手一人ひとりに控え選手を「パートナー」として随行させ、選手がバーディをとるとパートナーは自分のことのように喜 び、選手はその喜びを分かち合い、想像を超える力を生み出したようだ。


優勝した横芝小学校の選手たち


惜しくも予選大会3連覇を逃し2位となった印西市立大森小学校は、主力指導者2名が 一度に抜けてしまった。

しかし、鈴木弘之先生が継続して指導を行い、更に地域の方々の暖かい支援もあり、 朝と放課後の練習には、地元の支援者たちが指導にあたり、校庭に特設された芝生の グリーンを活用して毎日の練習が行なわれた。

鈴木先生も同様、ゴルフ技術だけでなくマナーや挨拶も指導。選手がショットをする 際には、「打ちます」という掛け声が会場内では響いた。


3人の選手がホールインワンを記録した


また、うれしい情報も耳にした。これまで中心的な指導の役割をしていた先生が、異 動により抜けてしまうと活動が衰退してしまう例があるが、異動先の小学校で新たに 活動の花を咲かせる準備に尽力している先生方もいるそうだ。

担当する先生方は異口同音、「スナッグゴルフの活動により、先生と生徒の絆が深ま り、更にゴルフという性質から学校外の地域の方々の支援も受けられやすい。その結 果、学校、先生、地域の輪ができる」という。


参加全選手による記念撮影


また、他のスポーツでは、担任の先生方が顧問を勤めるが、「ゴルフならば」と校長 先生が直接指導することも多々あり、いろいろな面で明るい話題があるようだ。

茨城県に続く激戦区となりつつ千葉県内での、今後の普及にも期待がかかる。


横芝小学校は観光バスを仕立てて遠征



【第3回スナッグゴルフ対抗戦千葉地区予選会成績/492ヤード・パー36】
優勝 横芝光町立横芝小学校 162ストローク<全国大会への出場権を獲得>
2位 印西市立大森小学校 163ストローク<全国大会への出場権を獲得>
3位 印西市立西の原小学校 168ストローク
4位 多古町立多古第二小学校 169ストローク<全国大会への出場権を獲得>
5位 多古町立久賀小学校 170ストローク
6位 印西市立船穂小学校 171ストローク
7位 印西市立小林北小学校 181ストローク
8位 多古町立常盤小学校 200ストローク
9位 印西市木刈小学校 209ストローク

ベストスコア賞(27ストローク 9アンダー)
横芝光町立横芝小学校4年生 志鎌頼智くん
多古町立多古第二小学校4年生 大矢航平くん

ホールインワン賞
印西市立船穂小学校4年生 鳥羽健太郎くん 5番ホール21ヤード
横芝光町立横芝小学校4年生 林浩史くん 3番ホール24ヤード
印西市立西の原小学校4年生 橋本大輝くん 5番ホール21ヤード

<予選会にご協力頂いた方々>
総武カントリークラブ 支配人 前田光二様
総武カントリークラブ 副支配人 高瀬和宏様
総武カントリークラブ キャディマスター 藤波将史様
印西市教育委員会 齊藤秀樹様 吉田晃一様 大浦貴光様
印西市体育指導委員 大久保優様 本郷美代様 阿久沢登美子様 本間敬子様
電通ゴルフ事務局 壺井渉様 大和田真納様