ISPSハンダマッチプレー選手権(1・2回戦) 2018

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深堀圭一郎が、満身創痍の3回戦進出

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谷口と藤田は、1回戦で姿を消した。手嶋は、この日の2回戦で沖野に4&2で負けた。すでにシニア入りか、シニア入りを目前に控えたベテラン勢が軒並み倒れていく中で、10月の誕生日で50歳を迎える深堀がひとり、勝ち進んだ。

2回戦で倒したのは屈指の飛ばし屋。
ウォン・ジョン・リーを相手に気を吐いた。
ここ埼玉が観測史上最高の気温41,1℃を記録した月曜ほどではないにしろ、茹だる暑さはやはり堪える。
「昨日より体が重く、内容的には昨日ほどによくなかった。ピン位置も難しかったですし、風も不規則に吹いていた。お互いぴったりつくチャンスがなく、どちらが勝ってもおかしくない内容」。
ジリジリと予断を許さぬ展開が続いた序盤。
耐えて後半は、相手のほころびを逃さなかった。飛距離が出る分「彼はドライバーが曲がっていて」。
リーがティショットでOBを打った5番で、バーディとして1UP。続く6番では14歩もある長いパットも決まった。
2&1で2日連続の勝利を持ち帰った。

「調子は最高潮とはいえないけれど、ティショットをミスしても、セカンドで上手くカバーできたり、連続してミスをしないというゴルフが出来ている」。
満身創痍の体とも、なんとかつきあっている。
昨年11月に発症して、起死回生のファイナルQTでは途中棄権を余儀なくされた。「上腕骨外側上窩筋断裂(じょうわんこつがいそくじょうかきんだんれつ)」との診断を受けた左肘は患部が「1センチ以上も切れていた」といい、全治3ヶ月が過ぎた今も、「痛みが100%、抜けることは多分ない」。
絶望的な状況にも屈しない。

プロ野球大リーグの大谷翔平選手も受けたという「PRP療法」を1月と5月に受けたり、電気、針、アイシングとあらゆる手を尽くして「なんとかフィールドには戻って来られた」。
握力は明らかに落ちて、ひどいときには左手がまったく使えない状態だった。
医師から1回40球の打球制限を出されて練習も、満足に出来ていないが諦めない。
「せっかく長くやってきたゴルフ。もう少し、出来るというところまで戻してこられて、やるからには両方のフィールドでやれれば」。

2016年から賞金シードを失ったままのレギュラー復帰と、シニアデビューと二足のわらじを目指して目下、奮闘中の49歳が9月5日から、シード選手も合わせて32人で争う3回戦に進んだ。
「年齢差が大きくなっていく中でも、若い人の成長を感じながら、どれくらい自分が食らいつけるかというのも良い物差し」。
いくつになっても、明るく前を向くことをやめない。
26年前のデビュー時と変わらない爽やかで、今も根強い人気を誇る。
若手に混じって歯を食いしばるその勇姿を励みにする人たちは多いはずだ。

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