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石川遼は「本当はね、周吾みたいに毎試合ね…」 賞金1位の今平に羨望

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恒例のチャリティプロアマトーナメントは、芸能各界の著名人も招かれ水曜日からテレビ中継も入り、にぎやかに行われる。

毎年、大勢のギャラリーの前で、プロゴルファーたちも盛り上げに力を入れるが「今日は仕事という感じはしなかった」と、石川遼。
衆人環視の中で、プライベート感たっぷりのラウンドは、この豪華メンツのせいだ。

昨年、広島カープでユニフォームを脱いだばかりの新井貴浩さんと、元サッカー代表の鈴木啓太さん、そして元10種競技の武井壮さんは「…獣ですね?!」。気さくで愉快な”百獣の王”を加えたチーム戦。
「楽しかった」と、堪能した。
「僕もスポーツ好きなので、一流のみなさんとゴルフで同じ時間を共にできるのはすごい感謝」。

新井さんの豪快なヘッドスピードと、底抜けの体力には度肝を抜いた。
そして「啓太さんは僕の小学生のころから日本代表にも選ばれレッズの要として活躍した”ミスターレッズ”」。
石川の地元埼玉のプロサッカーリーグ「浦和レッズ」で現役を貫いた、憧れの鈴木さん。
「そんな方と一緒にゴルフができるなんて、その時は思いもしない。自分が一番驚いている」。

各界のトップアスリートに挟まれ至福の時間は、しかしもっとも花が咲いたのは、野球やサッカーの話ではなかった。
「お2人とも、ゴルフのほうが熱い。一流を極められた方はほかの分野でも向上心や探求心が凄い。ゴルフの知識もすごくて」。
合間の談義も共感することばかりで、楽しい時間はあっという間。
4人で少年みたいにゲラゲラと笑いながら、翌日の本戦からの調整もスムーズにいった。

今季初の予選落ちを喫した先週は、悩みあぐねて2日目に、ついにバッグから抜いて完全封印したドライバー。
「今日は、全ホールで握った」と、2勝(10年、12年)の経験がある御殿場で、のびのびと振り切れた。

「先週はあまりに頭を占めすぎて、ほかのアイアンやアプローチがおろそかになる。それではいけないと強制的にドライバーのことを考えない環境に自分を置いて、少し離れたことで、気持ちが切り替わって、先週に比べたら、今日はだいぶいい感じで打てていた」と荒療治のおかげで深い悩みから、抜け出しつつある。

今季もあと残り4戦で、賞金ランキングは3位。
中継局TBSのインタビューに答えて「ここから賞金王が獲れたら最高。ここから1勝、2勝目指してやっていく」と話したが、舞台裏では「…ちょっと、カッコつけちゃったかな?」と、苦笑いだ。

先週も、勝てはしなかったが2週連続で、今季5度目の2位につけて、目下賞金1位の今平。
「賞金を誰が一番稼いだか、ということには興味はないけど、年間通して誰が一番、ということには興味がある。それが賞金王ということですので、ん~~~なんていうんですかね…」と、何やらモジモジしながら「要するにね、それは周吾だな…と思うわけですよ」と早、結論づけた。

「本当にね、周吾みたいに毎試合ね、優勝争いしたいわけですよ、みんな…」と、ちょっぴり駄々をこねるように言った石川。

つまり、今平の年間を通した安定感は群を抜いており、すでに、今平の2年連続のタイトルは妥当で、文句なしの状況だがそれが、石川にも羨ましくて仕方ないのだ。

だからこそこれから4戦で、今平を逆転する可能性があったとしても、石川が問題にしたいのは逆転の仕方。
「ただ、周吾を賞金で抜けばいいのかというと、そこに満足感はない」という。

圧倒的な強さを見せる今平をどうせ抜くなら、名実共に凌駕しなければ気が済まない。
「年間を通してどうだったのか、というところでこの先の4試合をどう終わるか…」。

たとえばこの先4戦で全勝する、とか…?
「それは…許可は下りてます?」と、誰ともなしにお伺いを立てるみたいに、「そうそうそう…。勝利数で圧倒するとか、相当の成績が必要。”今年は石川遼だろ”って思われるプレーをしないと賞金王にはふさわしくない。そこは、目指したい」。
初日から2日間は、その今平との同組対決。
史上最年少で王座についた09年に次ぐ2度目の戴冠は、その過程にもこだわりたい石川だ。

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