三井住友VISA太平洋マスターズ 2019

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勝てば松山英樹になれる?! @金谷拓実さんが目指す頂上

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  • 最終日の予行演習?

3日目を終えて、18番グリーンで単独リーダーによるギャラリーサービスのヒーローインタビューに臨んだのは、まだ大学3年のアマチュア。

自身初の公開会見でマイクを握って初々しく自己紹介だ。
「金谷拓実(かなやたくみ)21歳、大学では福祉を勉強しています」。
やんやの声援を受けて、「こんなの初めての経験。びっくりしています」と、照れまくった。

今大会は2年連続の出場で、昨年は「18番の池など、コースの罠にたくさんはまってしまって」。予選落ちを喫した悔しい御殿場。
「難しいので、すごい頭を使ってゴルフをしないといけない」。2年目の今年は、風の強い初日こそ3オーバーと出遅れたが2日目は66、そして3日目は「63」と、尻上がりにスコアを伸ばして2年前に、パー72から70に改修されてからのコース新を記録。

難コースで世界アマランク1位の実力を発揮した。
2番、3番と1メートルを沈めて連続バーディで弾みをつけると、手堅い攻めでチャンスを量産。
面白いようにパットも決まり、5メートルを沈めて再び連続バーディを奪った15番で、ついに単独トップで抜け出した。

「特にプロの試合は、どういうふうにスコアが出るんだろう、とか。周りのプレーを見すぎて集中が欠けることがよくあった。ここ最近は、自分のベストを尽くすことだけを意識してやっています」。
そう言い切りながらも「…プロの試合は、すぐスコアボードでチェックできるから見てて楽しい。今日もバリバリ見てました」と、プロの試合でアマの首位獲りには内心、小躍りする思い。
最後の18番では、奥のバンカーから急な傾斜を使って2メートルに寄せたバーディチャンスも仕留めて、プロばりのガッツポーズも飛び出した。

昨年のアジアアマを制して、今年4月のマスターズに挑戦。惜しくもベストアマは逃したが、予選通過をして4日間を戦い「飛距離やショットの精度。課題がたくさんできた。今はそれを克服しているところ」という、いまもっとも成長著しい98年生まれ、女子プロのシブコさんとも同い年の”黄金世代”だ。

プロの試合で、アマが勝つなど、もはや特別でもなんでもない世代。
金谷さんがもっとも快挙に肉薄したのが17年の日本オープンだった。大学OBの池田勇太と、プロの試合で自身初の最終日最終組を戦い、1打差の2位に敗れた。
「やっぱりあの試合が凄く悔しくて。終盤、自分のパットのミスで負けてしまった試合。あの悔しさがあったから、頑張ってこられた。あれがすべての原動力」。

最終日は、プロの試合で自身2度目の最終組で、その池田も2差で従え、偉業に挑む。
「アマチュアで優勝された人は、たくさん活躍している。自分も優勝する気持ちでプレーする」。
11年のこの試合で石川遼に次ぐ、史上3人目のアマVを達成したのは、尊敬してやまない母校・東北福祉大の大先輩。
松山英樹には、昨年食事の席でこう言われたそうだ。
「プロの試合で勝てれば、俺みたいになれる」。
2年前に、ここ御殿場のコース改修に携わったのも松山。
史上4人目のアマ制覇へ。先輩が、富士のふもとに残したたくさんの軌跡を足掛かりに、頂上を目指していく。

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