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独特のフィッシャーマンスイングに世界3位も驚嘆!? 崔虎星(チェホソン)が今年もV争い

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海老がピンと背筋を伸ばしたような奇妙な素振り。まるで釣り竿を操るように、クラブを大胆に振り下ろすや、ひょいっと片足立ちでフィニッシュしたり、勢い余ってよろよろとよろめいたり。
独特のスイングをする韓国選手が、今年も富士桜でV争いに加わった。

先週の「RIZAP KBCオーガスタ」は、最後まで出水田を追い詰め、単独2位でフィニッシュ。
「今週も思い通りの球が打てている」と絶好調で、この日はスタートから3連続バーディ。14番では3メートルのイーグルチャンスを沈めるなど一時、通算6アンダーまで行った。
最後の18番で、深いフェアウェイバンカーに打ち込み脱出に失敗。ダブルボギーに終わって結局、混戦にまみれたのは残念だったが単独首位で、最終日を出ながら結局12位タイに終わった昨年のリベンジは、十分ににらめる位置につけた。

コミカルなそのスイングが、世界中に拡散されたのは、今年6月。
全英オープンの予選会を兼ねた韓国オープンで、優勝争いする姿が衛星中継されると、たちまち話題になった。
「面白いショットをする選手がいる」と、映像を見た世界中のプロゴルファーたちも、即座に反応。
あちこちのSNSに上がった動画は、脅威の再生回数となった。

世界ランク3位のジャスティン・トーマスが同週の米ツアーの会場から「今日、僕もマネしてみようかな?」とツィートしたことも拍車となったが「ダメダメ。僕のマネをしたら、ゴルフがダメになるよ」と苦笑い。
世界中のゴルファーを癒やしたそのスイングも、「年齢とともに体が硬くなる。それでも距離を出すために、体を目一杯に使って打つとあんなスイングになってしまう」と44歳にはれっきとした理由があった。

「でもその結果、皆さんに喜んでいただけたのなら光栄。トーマス選手にも褒められて、凄く嬉しかった」と、微笑んだ。

紆余曲折のゴルフ人生である。
韓国南東部の港湾都市、浦項に生まれ、水産高校卒業後に地元の水産加工工場に就職。
マグロの解体作業中に右手親指の一部を切り落とす事故に遭ったのは20歳のときだった。
自分の腹の皮を移植する大手術を受けて機能は保たれたが今もツメの生えない指は、寒い日にシビれることもある。
「でもゴルフには支障はない」と、明るく笑う。
そんな激動の人生と合わせて、ついたあだ名が「フィッシャーマンスイング」。味のある選手である。

今週は妻のファンチナさんを伴い、コースの行き帰りに富士山を見上げてリラックス。「本当に美しい・・・」。
感激して、夫婦で近くの河口湖にも足を伸ばした。
「今年も素晴らしい環境で、優勝争いが出来て幸せです」。
2013年に優勝を飾ったワンアジア共催の「インドネシアPGA選手権」では最終日のプレー途中に、勢い余ってすってんころりん!!
背中から、芝生に倒れて会場をざわめかせた。

「今週もみなさんに喜んでもらえるようなゴルフが出来るように。頑張りたい」。
歴代覇者の丸山大輔は、「ホソンが優勝したら、ゴルフの根本が覆される」と言った。
今週は世界遺産を背景に、独特のスイングが再び脚光を浴びている。

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