カシオワールドオープン 2017

大会ロゴ

大会記事

スンス・ハンが涙のツアー初優勝

  • photo1

韓国系アメリカ人の31歳が、ようやく壁を打ち破った。
スンスが大混戦を制して、逆転のツアー初優勝を飾った。
自身2年目の高知。「美しい海。美味しい食事。素晴らしいコース!!」。すぐに気に入り、昨年は4位に入った。
今年は4打差の4位タイから最終日を出た。
「難しいピン位置も、アグレッシブに攻めていけた」と前半5つのバーディで、あっという間に追いついた。

脅威の64を出して迫ったジョーンズも、大会が誇るスター選手も振り切った。
通算13アンダーのトップタイで先に上がった。
プレーオフも覚悟で待っていた。すぐ後ろの最終組の時松が、最後のパー5でスンスにも予想外のボギーを打った。
世界のどのツアーを見渡しても、人生の初勝利が転がり込んだ。
プロ10年目にやっと訪れた歓喜の瞬間。号泣していた。
「嬉しすぎて、なんと言っていいのか」と泣き崩れた。

9月に長男が誕生した今年は喜びが加速した。
今年3歳になる長女が生まれた時には、どん底にいた。
「色々あって。上手くいかないことばかりだった。あの頃のことを思い出して感情的になりました」。
吉報を待つ家族を思って、また泣けた。

韓国インチョンで生まれたが12歳でアメリカに渡り、腕を磨いた。ネバダ州立大でも強かった。
08年のプロ転向後は、すぐにも活躍できる気でいた。
しかし米二部やカナダツアーでも芽が出ず、2014年から居場所を探った日本でも結果が出ない。
「ゴルフに嫌気がさした」。
丸半年クラブを置いたのは、2014年。ちょうど第一子の妊娠が分かって“育児”に専念。
韓国財閥の跡取り息子が引きこもったが4ヶ月を過ぎた頃にはもう、うずうずとしてきた。
「やっぱりゴルフで生きる」と戦いの場に戻るなり、2015年のファイナルQT1位で出場権を取り戻すと再三のV争いを重ねてきた。
「何度もドアをノックして、やっと扉を開けられた」。
今季、大活躍のチャン・キムにも迫る賞金ランク5位に浮上した。

賞金レースを争う飛ばし屋の大親友は4つ下だが、励まされることばかりだ。キムが6月のミズノオープンで、ツアー初Vを飾った翌週に今度はスンスが「日本ゴルフツアー選手権」で2位につけて、「この調子で続けていこう」という男の約束も間に合った。

シーズン土壇場の初Vで、親友の活躍に続くどころか最後に逆転する大チャンス?!
次週のシーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の優勝賞金は4000万円。
この勢いで「来週も、なくはない」とニコニコと、最後は笑顔でシーズン最後にこそ親友をおびやかす2週連続Vも射程に入れた。

» 前のページに戻る

関連記事

広告