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ハッピーバースデー! 石川遼が24歳の誕生日

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2008年の初出場から毎回、このホスト試合は誕生日と重なって、主催者からケーキや花束の祝福を受けるのが恒例となっているが、24歳を迎えた今年は少し、心境の変化があった。

もちろん、「こういう形で毎年お祝いしていただけるのは、非常にありがたい」。でも成長の過程で誰もが感じるように、「年齢的にはそろそろ、誕生日が嬉しいとかは、なくなりつつあるのかな・・・」。

この日は、スタートの10番ティでもスタートコールで「24歳の誕生日」と、大々的に発表されて、ココロの片隅ではある程度の準備はしていても、いざとなるとうろたえた。大ギャラリーからの拍手喝采にも恐縮しきりでぶんぶんと手を横に振り、照れ笑いで出て行った。

まだ24歳とはいえ、早17歳でデビューしたからプロ8年目。「年数でいえば、もう中堅のような気持ちです」。無邪気に喜ぶ時期は過ぎて、「年男の未年」との指摘にも、自ら落ち着いた声で「厄年でもありますけど」とのプチ情報を付け加えるほど、今季は主戦場の米ツアーで「試練を頂いた」と、痛感した1年でもあった。

「でも、それもいい経験。厄年の終わりには、いいことばかり経験できてる」と、苦しい中でも土壇場でシード権の確保が出来たり、24歳最初の日には、こうして上々のスタートが切れたり・・・。

「輪厚で4アンダーで回れれば最高なのかな、と思う」。7度目の出場で、怖さを知り尽くしているコースは、輪厚から贈り物をもらったと感じる場面も。ティショットを左に曲げて、暫定球を打った6番では、命拾いをしたどころか「OBと思ったのがバーディ。まさに誕生日のプレゼントをもらったというような、ラッキーもありました」。
思いがけずラフに残っていた2打目は、240ヤードと距離こそ残っていたが、沈んだライから「6番ウッドで20ヤードのフックをかけるつもりで打った」と大ピンチから一転、奥1メートルにつけて「3打得した」。

誕生日を嬉しがる年齢は、もう過ぎたとはいえ、この日のゴルフはデビュー当時を彷彿とさせる、攻め一辺倒のゴルフ。奥の林に突き抜けるのを怖がって、アイアンを持つ選手さえいる1番のパー4でも果敢にドライバーを握って、フェアウェイど真ん中。ピンまでわずか50ヤードの2打目を鮮やかに寄せて、バーディで湧かせてみせた。

ひとつのミスが、大ケガにつながる米ツアーで縮こまり、一度は自分の持ち味を捨てた。「僕もドライバーというクラブに魅了された選手の一人として他の選手より、劣ると思うなら、もっと精度と飛距離アップに努めるべきだった。ミスしたらとか、気持ち的に負けていたと思う」。

ここ輪厚でも出場回数に比例して、刻むホールが増えがちだった。1年ぶりに戻ってきたコースで改めて、その魅力を思い出した。
「ドライバーが悪ければ5オーバーとか6オーバー打つコースで、その怖さがありながらも、リスクを負っていくというプレーに魅力を感じた」。スリルと興奮を全身で味わいながらもこの日、石川は攻め続けた。
「最初にミスを考えるから刻むわけで、思ったところに打てればフェアウェイに行くと思う」と、ドライバーを持つ1打1打に強い気持ちがこもっていた。
「今日は、前向きに攻める気持ちをずっと持ち続けられた1日。今週から気持ちを入れ替えて、こういうゴルフでいきたい」。

24歳の一番の目標は、もちろん「米ツアーでの優勝」だ。「日本のギャラリーの皆さんの前で久しぶりのラウンドでは“そのゴルフじゃアメリカ行っても”と思われるよりも、“ハマればアメリカでも勝てるんじゃないか”。そう思ってもらえるようなゴルフがしたい。アメリカで、優勝を狙っているというのが伝わるゴルフが出来れば」。今なら、初出場の8年前よりうんと研鑽を積んだ小技もある。「強気のドライバー、強気のパットで魅了したい」。
来月からまた始まる米ツアーの新シーズンを前に、輪厚に強烈な置き土産をして旅立ちたい。



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