東建ホームメイトカップ 2015

大会記事

諸藤将次が復帰戦!

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ツアーきっての飛ばし屋が帰ってきた。2015年の開幕にぎりぎり間に合った。表舞台から一時、姿を消してほぼ丸2年。2013年のつるやオープンの後から戦線離脱。

左手親指の“種子骨(しゅしこつ)”と呼ばれる部分がつぶれて神経に触れ、激しい痛みにクラブが握れない。
手術が必要と言われた。「でも絶対に切りたくなくて」。
あらゆる医者を渡り歩いて、あらゆる治療を試したが、いっこうに立たない復帰のめど。
「あきらめて、もういいや、と治ってもいないのに、試合に出ようとしたことも」。

昨夏のアールズエバーラスティングKBCオーガスタは、地元福岡の大会で復帰をにらんだが結局、土壇場でキャンセル。
先輩のアドバイスがあった。
「無理はだめ。絶対に、ちゃんと治してから出て来るべき」ときつく言ってくれたのは、孔明。デビュー年の2006年から何かと気にして声をかけてくれた恩人。
「孔明さんに言われたとおり、あのとき試合に出ていなくて本当に良かった」。

大リーグの田中将大選手も受けているというPRPという新しい治療法と出会ったのは、今年1月。
「最初の1ヶ月はただ、痛くて痛くて・・・。でも、1ヶ月を過ぎたあたりから、急にクラブを握っても痛くなくなり、2月末の2度目の治療では、一気に楽になりました」。

つらく苦しい時期が長かっただけに、再び表舞台に戻ってこられた喜びは大きい。今季は試合中のけがを公傷とみなす特別保証制度の適用を受けて、シード権の復活を目指す。
この日も会場で、ほかの選手たちからさかんに声をかけられ、笑顔で返す諸藤。
「休んでいる間は、ゴルフの試合をテレビで見る気にもなれなくて。ただひたすら早くこの場所に戻ってきたいをそればかりを考えていた」。
まだ完治に至ったというわけではなく、主治医の先生にも「陸上競技もいきなりジャンプではなくて、助走がいる。ゆっくり行こう」と言い含められて来た。
「焦らず、ゆっくり。今週はまずは楽しくゴルフが出来れば」。
高校時代から頭角を現し、ジュニア時代には大会のドライビングディスタンスで1位を獲った逸材も、実に2年ぶりの表舞台に「また新人に戻った気分。ちょっと緊張しています」と初々しく、2011年のフジサンケイクラシックで悲願の1勝をしたあとから続いていた足踏みも、ようやく再び歩を進める春が来た。






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